No.11 ページ12
「か・わ・い・い」
口パクでそう言ったらそれが通じたのかムスッと拗ねてる
私より裕太の方が可愛いでしょ(笑)
玉「う・し・ろ」
後ろ？
私の後ろを指さしてる
それに教室中がザワザワしてる
後ろを振り返ると目の前に藤ヶ谷先生の顔
「な、なんですか」
藤「ちゃんと授業を受けてね？」
「は…い」
藤「よろしい」
頭をまたポンと叩いて黒板の方に戻ってった
またもや女の子達の歓声
いや悲鳴が聞こえる
・
・
授業も全部終わり、やっと帰れる
あれからちゃんと数学の時は熱心に勉強しましたよ……
麻「A〜はーやーくー」
北「はーやーくー」
「うーん………よし完了」
麻「よし、帰ろう！Aの愛する人が待ってるよ♪」
「はいはい」
教室から出ようとしたら後ろから腕を掴まれた
藤「玉井さんはこっち。２人とも明日ね」
麻「え、あ、はい！！また明日♡」
北「え、ちょ、待て」
麻「も〜いいから」
麻衣は嬉しそうにして宏くんは戸惑いながら帰ろうとしてる
「ちょっとm『ガラガラ』
か、帰ってしまった……
ちょっと待ってという私のSOSにも聞かずに
まだ教室にいるそう思い周りを見渡したけど誰もいない
昨日はいっぱいいたのに
「なんなんですか」
藤「手伝って欲しい事があるんだ」
前にあった机の上にドッサリとした紙の束を置いた
藤「これを、ホッチキスで止めて。これ１人でやるとか無理だろ？」
「なんで私が」
藤「俺が話してるのも無視して外みてただろ」
「そうですけど。それに、こういうものは教師がやるもので生徒の私がやるものじゃなくないですか」
藤「はいはい、つべこべ言わず早く終わらせるよ。それともなに？俺と一緒にいたいから長引かせてんの？」
「ち、違います！」
プリントを手に取ってホッチキスで１部ずつ止めていく
向かい側に座った先生と
それにしても近くない？
机って端から端までの距離こんなに短かったけ
「授業中寝てる人だっていたのになんで私なんですか？」
藤「Aだからだよ」
「…え？」
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作者名：マーガレット | 作成日時：2015年12月24日 19時
