学園の王子様。

幸せ者 ページ8

ジャーー


「ひっく……おかあ…さん…」



さっき触られた所を一生懸命水で洗う
手でこすりすぎて痛い

でもこうしなきゃお父さん…ううん違う、あの男の顔が浮かぶから





ま「A！やめなよっ、腕赤くなってんじゃん！」




まおが来て私の腕を優しく撫でた。腕の方を見ると真っ赤だった





「まお、怖いよー」




ま「大丈夫、大丈夫。あの人はもう死んだんだから」




「うん…」




ま「藤ヶ谷先輩驚いてたよ笑ちゃんと謝らないとね。さっ、お昼ご飯食べよー！」




「まお、ありがとっ！」




廊下歩いてたら王子ファンの子達が私の悪口とか羨ましいとかコソコソ言っててきまずい

教室に入ったらいつも一緒に話す、グループが私に寄ってきた

あ、絶対悪口言われていじめられる





友「A！どうしたの!?てか泣いた？」




友「Aって男嫌いなんだよね？いきなり腕掴まれたから怖かったんじゃない？」




友「大丈夫？」




みんな心配してくれる。
優しい友達が出来てほんと幸せ者だ

それでまおが私の代わりに８年前の事を話してくれた
そしたら『怖かったよね』とか『よく頑張ったね』とかみんな可哀想って言う言葉を一切言わないの。いい人達だ




ま「でもこのクラスは大丈夫だと思うけど他の学年とか違うクラスの子達には悪口言われるかもね」




友「大丈夫だよ！もし、Aがいじめられそうになったら私たちが全力で守るからね！」




「みんなありがとーう！私は幸せ者だよ」





色んな話をしながらご飯食べた。王子の話がほとんどだったけど


で、また授業受けた

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