ワケありPRINCESS (ページ13)

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席に座ってひとまず安心。もしかしてあの人私が麗華さんじゃないと分かったのかな？

あそこで藤ヶ谷さんが助けてくれなかったら危なかったかも....そう思うと感謝しなきゃ

藤「あのさ、ちゃんと考えて行動しろよ。俺がいなかったら危なかったんだぞ？分かってんのか」

「うっ.....言われなくても分かってるよ！ちゃんと感謝もしてますー」

藤「へぇー、そうですかー」

「む！....あのねぇ、私が今みんなの前で麗華さんじゃありませんって言えるのよ？そうしたら執事として失格って思われてクビになっちゃうかもなんだよ？だから私を尊敬しないとダメなんだからね」

藤「ふーん.....でもな俺はAに麗華様の事言われたとしてもそれなりの対処は出来るんだよ。逆に麗華様じゃないってことがバレたらお金もない家もない家族もいないお前が困るだけだぞ。それともバラして1人で餓死するか？」

「まだ生きます」

藤「よろしい」

最初会った時の藤ヶ谷さんと全然イメージ違うんだけど！

てか日に日に生意気さ増してない？私、女の子扱いされてないんだけど

でも藤ヶ谷さんが言う事は正しくて....何も無い私が今こうして生きられてるのは藤ヶ谷さんのおかげなのかも？

藤「なに、にやけてんだよ」

「にやけてませーん！笑」

藤「授業に集中しろ」

先生が来ていた事に気が付かなかった...笑

頭をコツンと叩かれて仕方なく授業に取り組んだ

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２限目の英語では難しい英文を読まされ、

３限目の音楽では弾いたことのないバイオリンを弾かされ、

４限目の化学では実験中に何故か知らないけど爆発し、

５限目の美術では麗華さんが描いていた絵の続きをかかされ、

６限目の体育では元々運動神経が良かった私はテニスで得点を沢山入れたものの、麗華さんは運動神経が悪かったらしくみんなからは怪しまれ、

散々な日をお金持ち学校で過ごした

いつもの倍以上に疲れて前行っていた普通の高校が恋しくてたまらない

北山くんにも会いたいし......

「はぁ」

『ため息すると幸せ逃げてくよ』

「...........あ」

あのかんの鋭いイケメンだ......。