ワケありPRINCESS (ページ12)

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「あ、あの……」

授業が終わって２限目が始まるまでの休み時間隣の席に座るイケメンさんにお礼を言おうと思い、思い切って話しかけてみる

私の声に気づいてこっちを振り返った時大きな足音をたてて２人のやんちゃそうな男の子が来た

その２人の後ろから困ったように苦笑いをしながら長身の男の人がやってきた。この人達もイケメン

何この学校。イケメン好きの人からしたら楽園じゃん

藤「左から二階堂高嗣様と千賀健永様、そして執事の横尾渉です」

すると、藤ヶ谷さんが耳元に顔を近付け小声で名前を教えてくれた

２回目だけど耳元で言われるとやっぱり慣れない

二「麗華ちゃーーん！良かったぁーー、無事で！」

千「逃げ出したって聞いた時はびっくりしたよー！」

横「お２人とも凄く心配なさってましたよ。ご無事で何よりでございます」

「う、うん。心配してくれてありがとう」

二「あっれー？麗華ちゃんいつの間にタメ語になったのー？前までは敬語だったのに！」

千「ほんとだー！ま、タメ語の方が嬉しいけどね！」

「に、二階堂くんと千賀くんと仲良くなりたかったから」

二「千賀！聞いたか？俺の事二階堂様じゃなくて二階堂くんって言ったぁー！」

千「いや、俺もだから！」

またやってしまった...

麗華さんってほとんどの人に様付けてるの？麗華さんが呼んでそうに言ってみたんだけど.......ハズレだったみたい

藤ヶ谷さんは横尾さんと話をしてるし自分で弁解しなきゃ

「もっと仲良くなりたいからこれから二階堂くんと千賀くんって言うね」

二・千「「よっしゃーー！！」」

『じゃあさ、俺の事も君付けで言ってみてよ』

今まで黙っていたイケメンが座ったまま私を見上げ突然尋ねてきた

君付けで呼んでみてって言われてもこの人の名前分からないし教えてくれるはずの藤ヶ谷さんもいないし...

多分麗華さんはこの人と仲良かったはずだから覚えてないも言えるはずないし

「え、えっと...」

応えるのに困っているとふわっと甘い香りが漂い隣に藤ヶ谷さんが立っていた

藤「お嬢様、次の授業が始まりますので席にお座りください」

「え、あぁ、分かった。じゃあ、失礼します」