No.77：友達の資格 ページ40
ギタラクルはやっとそこでゴンに視線を向けた。ゴンは曇りのない強い目で、ギタラクルのことを睨みつけ、手首を掴む手に力を入れた。
「友達になるのにだって資格なんていらない！！」
ゴンは怒っていた。ギタラクルがキルアにした仕打ちに。そしてゴンは手首を掴む手に込めた力を緩めるどころか、さらに強くしていく。骨が軋む音がここまで聞こえてくる。それは常人の腕ならばとっくに砕けてしまうくらいの力だった。
ゴンはそのまま、キルアの居場所を問う。キルアのところへいって、キルアを連れ戻すんだと。
「あいつは自分の足でここを出て行ったんだよ。」
まるでキルアが誘拐されたかのように話すゴンに、ギタラクルが異論を唱えたが、それでもゴンはキルアの行動は操られていたから自分の意思ではないんだと言う。
それはまさしくゴンが講堂に入ってくる前まで、熱く議論していた内容そのものだった。
その場に居合わせなかったゴンのために、もう一度さっきの議論と全く同じ言い分をクラピカやレオリオが繰り返した。
「全て推測にすぎんのォ。証拠は何もない。」
結果として、二人の言い分は論破され、キルアの合格が覆ることはなかった。
途中、ポックルとかいう弓使いの人が口を挟んできたせいでクラピカとの間にいざこざが起きそうになったが、ゴンがそれを諫めたので騒ぎにならずにすんだ。
「もし今まで望んでいないキルアに無理やり人殺しをさせていたのなら、お前を許さない。」
「許さないか……で、どうする？」
そうして周りを鎮めてから、ゴンは再びギタラクルに向き直る。怒りを隠すことなく全面に押し出して話すゴンと、なんの感情もこもっていない声で話すギタラクルはなんとも対照的だ。
ゴンは腕を掴む手にさらに力を込める。ギギッと骨が軋む音がここまで聞こえてくるようだ。
ただここまでされては、ギタラクルも黙ってはいられないようだった。彼は念能力を込めた左手をゴンの頭に近づけていった。
手が頭に触れる寸前、ゴンが後ろに飛び退いたのでゴンに危害が加えられることはなかったが。
「さて諸君、よろしいかな？」
と、そこで今までのやりとりを黙って見ていたネテロさんが口を挟んだ。このまま２人がいがみ合っていれば永遠に説明会が終わらないと思ったのだろうか。
ネテロさんから最後に何をしてもキルアの不合格が覆ることは無いと告げられ、説明会が再開された。
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えるふぃ(プロフ) - 冷凍みかんさん» 一年前のコメントに返信失礼します。面白いって言っていただけて感動です。頑張って書いたのが報われます…。応援ありがとうございます！ (2018年8月30日 15時) (
レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すごく面白くて、読んでて楽しかったです！続き頑張ってください！ (2017年8月19日 18時) (レス) id: 86c7d5dde1 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - シロさん» 返信遅れてました(´・ω・`)H×Hは私の中でもお気に入りの漫画なので書いてて楽しいです(*´ω｀*) (2016年11月12日 0時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - フェイ・ルーンさん» 返信遅れてすみません。ワクワクしますか！それは嬉しい褒め言葉です(*´ω｀*)自分でも話を考えてるときはワクワクします！ (2016年11月12日 0時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - モッケさん» 返信遅れて申し訳ないです。面白いといっていただけてうれしいです！更新は中々出来なかったですが頑張ります(*´ω｀*) (2016年11月12日 0時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2016年3月27日 19時
