No.43：ゲーム ページ4
僕らが述べた試験の感想に、そうかそうかと頷くネテロ会長。
「ねぇ、ネテロ会長さん。
用件はそれだけなの？」
一体会長は何をしに僕らの目の前に現れたのだろうか。まさか、感想を聞くためだけにわざわざ殺気まで出したのだろうか。
そんな思いも込めて発した言葉。
「そう急かすでない。
なーにお主らとゲームをしたいと思ってな」
「ゲーム？……ハンター教会の会長が受験生とゲームしていいの？」
すると会長の口からは信じがたい言葉が出た。この人はそんなに暇なんだろうか、とも思った。
大体、いい年してるのにこんな子供相手に遊んで楽しいのかな。
「会長といってもすることなくての。暇なんじゃよ」
あぁ、あっさり暇なの認められちゃった。こんなんでハンター教会は大丈夫なのかな。
「で、じいさん。ゲームってなんだよ」
「それはまだ秘密じゃ」
「はぁ！？
もういい、行こうぜゴン、A！」
なんて呑気にネテロ会長を見てると、キルアが投げ槍な感じで聞いた。彼はまだ少し機嫌が悪そう。
よっぽどこの人の態度が気に障るんだろうな。僕も会長のこと苦手だし。
そんなこんなで僕はキョトンとしたゴンの手を引いて、踵を返したキルアに続こうと足を踏み出したんだけど、それをネテロ会長が引き止めた。
「まぁ待ちなさい。
もしそのゲームでワシに勝てたら、ハンターの資格をやろう」
いかにも僕らが食い付きそうな報酬を用意して。
＊
長い飛行船の廊下をキョロキョロと周りに気を配りながら歩く。
僕はゲームには興味ないし、何より汗を流したいしで参加を辞退した。どうせ、会長の言ったゲームが体を使うものだったら敵いっこないだろうし。でも二人はあのゲームに食い付いてしまったから今は一人だ。
家を出るときに用意したバッグを肩に掛けて、シャワー室に向かう。場所はさっき探検したときに覚えたから、迷わず辿り着けた。
パーカーを脱ぎ、至るところに巻かれた包帯を一つずつ取り去って一ヶ所に纏めておく。扉を閉めて、蛇口を捻った。
「ひゃっ、つめた」
僕は当然お湯が出るものと思っていたが、体に掛かったのは水。びっくりして飛び退いたが、暫くすると水はお湯に変わった。
髪を洗い終え、体を洗うとき包帯の下は思ったより汗をかいていたから、石鹸で丁寧に洗った。服の上からパーカーを来ていた分余計暑かったせいだと思う。
お湯を止めて体を拭き終わったとき、問題が一つ発覚した。
僕、包帯の巻き方知らないや。
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えるふぃ(プロフ) - 冷凍みかんさん» 一年前のコメントに返信失礼します。面白いって言っていただけて感動です。頑張って書いたのが報われます…。応援ありがとうございます！ (2018年8月30日 15時) (
レス) id: 2df896d132 (このIDを非表示/違反報告)
冷凍みかん(プロフ) - すごく面白くて、読んでて楽しかったです！続き頑張ってください！ (2017年8月19日 18時) (レス) id: 86c7d5dde1 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - シロさん» 返信遅れてました(´・ω・`)H×Hは私の中でもお気に入りの漫画なので書いてて楽しいです(*´ω｀*) (2016年11月12日 0時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - フェイ・ルーンさん» 返信遅れてすみません。ワクワクしますか！それは嬉しい褒め言葉です(*´ω｀*)自分でも話を考えてるときはワクワクします！ (2016年11月12日 0時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
えるふぃ(プロフ) - モッケさん» 返信遅れて申し訳ないです。面白いといっていただけてうれしいです！更新は中々出来なかったですが頑張ります(*´ω｀*) (2016年11月12日 0時) (レス) id: d0667a2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えるふぃ | 作成日時：2016年3月27日 19時
