272 Your side ページ22
Your side
北斗から2人分の荷物を預かって北斗の背中が見えなくなるまで見送った
大我が心配でそばに居たい気持ちと
北斗との約束を守りたい気持ち
躊躇う決めきれない私に北斗は気づいていて
俺は大丈夫。行っておいで、って前に進ませてくれる
それにいつだって救われてる
「大我、荷物」
ガラガラと勢いよくドアをあける
さっきまで泣いていたことが分からないように、とびきりの笑顔で
樹「A来たし俺戻るよ。お姉さん来れるんだよね？」
「あと30分くらいで来れるみたい」
樹「良かった、じゃあきょも。それまで安静にね」
またお母さんみたいに最後まで世話を焼く樹が保健室から出て行くと、一瞬で物音も無くなるくらい静かになる
大我「…お前も戻っとけよ」
静寂を破ったのは大我
「いい、ここにいる」
大我「体育祭楽しみにしてたじゃん」
「それより大我が心配なの」
そういうと、寝ていた体を半分起こして私の頬に優しく触れた
大我「泣いた？」
親指で優しく目尻を撫でるからくすぐったくて目をつぶったまま首を横に振る
「泣いてない、大丈夫」
余計な心配かけたくなくて嘘をついたけどきっとバレバレなんだろうなあ
大我「ごめんね、かっこ悪いとこ見せちゃった」
閉じてた目を開くと眉毛を下げて申し訳なさそうにするから
「かっこ悪くなんか無い！！大我すごかったよ、かっこよかったもん！3人連続で相手のハチマキ取ったり！」
大我の言葉を必死に否定した
大我「ならいいけど〜」
「ほんとだよ？」
大我「手加減しちゃったからね、俺が本気出したら魔法でハチマキ集めちゃうのに」
さっきの顔とは一転、得意げに笑う大我
「なにそれ笑」
つられて笑った
ねえ大我はさ
私に笑っていてほしいっていうけど
私だって大我に笑っててほしいんだよ
大我が笑顔になってくれるなら
私は泣きたいことだって我慢しなきゃって思う
「あ、お姉ちゃんあと10分くらいでくるって」
大我「え〜なんだよ、せっかくいい雰囲気だったのに空気読めよ」
「せっかく迎えに来てくれたのに、それお姉ちゃんの前で言っちゃダメだからね」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 973人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
メル(プロフ) - 一気に読ませて頂きました。凄く面白かったです！続き待ってます。ゆっくりマイペースで構わないので、更新頑張ってください！！ (2021年10月7日 0時) (
レス) @page36 id: f2d8a12391 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なな(プロフ) - おかえりなさい！私的に、あわよくばきょもさんと、、、くっついてほし、い、 (2021年10月3日 14時) (レス) @page32 id: ae0489c2e8 (このIDを非表示/違反報告)
sora - 待ってました‼続き待ってますが無理せず頑張って下さい‼ (2021年10月3日 3時) (レス) @page32 id: 3d21003da1 (このIDを非表示/違反報告)
美久(プロフ) - こんばんは！一気に読んじゃうくらい素敵な作品でなんでもっと早くこの作品に出会えなかったんだろう、、と思ってます！このメンバーと楽しい学校生活送りたかったーーって思いました！笑 続き読みたいですが、無理せず頑張ってください^^ 更新楽しみに待ってます！ (2021年10月2日 4時) (レス) @page32 id: b2030bb904 (このIDを非表示/違反報告)
運悪chan(プロフ) - 初めてコメントします。続きずっと楽しみにしていたのでまた更新再開してくださると嬉しいです！ (2021年9月30日 17時) (レス) @page32 id: e5f2b11791 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：無名ちゃん | 作成日時：2019年1月7日 22時
