203 Taiga side ページ3
Taiga side
大我「…」
北斗「…」
いや、なんか喋れよ！
Aと2人で帰るつもりだったのに
何で男2人で帰らなきゃいけないんだよ！
はあ…こんなんだったら無理にでもAの家に寄っていけばよかった
それか樹でも誰でも引っ張ってきたら良かった
高地マジ恨むよ〜〜〜！！！！！
北斗「なあ」
大我「はい！！！？？」
なんだよ！！！急に声かけんなよ！！！
はあ心臓止まるかと思った
北斗「…」
おい声かけておいて黙るな
言いたい事があるならハッキリ言えよ
いつも遠慮なくズカズカと俺とAの間に
割って入ってくるくせに
大我「先行くよ？」
立ち止まったまま進まない北斗にイライラして
一歩進むと北斗はもう一度
なあ、と声をかけた
北斗「お前ってさ。Aの事どう思ってんの？」
…急になんなんだよ
何でそんなのお前に言わなきゃいけないんだ
俺が伝えたい気持ちはAの為のものであって
お前に言う為に大事に大事にしてきたわけじゃない
大我「そんなの、見れば分かるだろ」
北斗「いや修学旅行で振られたかなって」
こいつ！
どこまで知ってんの！
大我「そういうお前こそどうなんだよ」
Aに甘いお前はどっからどうみても
Aのこと好きに違いないけど
ハッキリ聞いたことはない
ただ、いつも余裕ぶってるその面を剥がしてやりたかった
それなのに
北斗「俺は好きだよ、Aの事」
恥ずかしげもなく真っ直ぐ俺を見て言うから不覚にもドキッとしてしまって目をそらした
でも俺を見ているようでその視線はもう少し先にある気がするのは
北斗も俺と同じ
伝えたいのは俺なんかじゃなくて
あいつ自身だから
だけどあいつの事が好きだとはっきりそう言い切って俺に牽制する北斗は俺とは違って
正直かっこよくて嫉妬する
俺らってさ、特別仲良いわけじゃないし
2人だったら会話もない
挙げ句の果てに不仲とまで言われる
だけどさ
北斗は大事な仲間で友達だって
少なくとも俺は思ってるから
卑怯な真似はしたくない
大我「俺の宝物だから、触んなよ」
お前には負けないよ
俺なりの伝え方でそう北斗に噛み付いたら
立ち止まっていた北斗はフッと笑う
いつかその余裕ぶってる面、歪ませてやるから
自身も余裕もないし不器用で素直じゃない俺だけど、これだけは譲れないんだよ
.
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無名ちゃん(プロフ) - 紫央さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉ありがとうございます。無事最後まで書き切れるよう応援していただけると嬉しいです。 (2019年1月7日 22時) (
レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - みるくてぃーさん» コメントありがとうございます(^^)オチまでもう少しの予定なので、引き続き楽しんでもらえると幸いです。続編もどうぞよろしくお願いします(｡>_<｡) (2019年1月7日 22時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
紫央(プロフ) - とても面白いです！「〇〇くんオチがいい」というコメントも多いですが作者さんの作品なら私は誰オチでも嬉しいです笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: 18d2042c72 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - いつも楽しみに見させていただいております！更新が毎日楽しみで仕方ありません笑やっぱり最後は北斗くんオチが良いなと思っちゃってます笑 (2018年12月26日 16時) (レス) id: a3bf426d55 (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん(プロフ) - さくらさん» 労いのお言葉ありがとうございます(｡>_<｡)あっちいったりこっちいったりの主人公でモヤモヤされるかもしれませんが、どっちに転ぶのか最後まで応援していただけると嬉しいです。更新頑張りますm(__)m (2018年12月18日 15時) (レス) id: 212194d3a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無名ちゃん | 作成日時：2018年11月25日 20時
