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林檎が十三個 ページ17

「こんな事考える程、私追い込まれてるの?」


でも、その考えが頭から離れない。


「私は…私はッ」


何かに向かって怒鳴り散らす様に叫ぶ。


「誰も助けに来ない_________何でッ?!」


言葉を云う程、涙が溢れる。


もう床はシミだらけだった。


「何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何でッ」


その瞬間、過呼吸の様なモノが私を襲う。


「ハハッ…ゲホッゲホッ…わ、たしって、ゲホッ…
傲慢だ、なぁ…」


『バタン』


私はそのまま、床に倒れ意識を手放した。








ー探偵社ー(敦サイド)


敦「…!」


PCをうたた寝しながら見て居ると、ある大事な情報が見つかった。


敦「これ…Aさんの携帯のGPSの信号…?」


今迄は無かったのに…何でだろう?


何はともあれ、大事な情報だ。皆んなに知らせないと。


敦「皆さん!これ!」


ゾロゾロと集まる探偵社員。


乱「これって…」


国「良くやった!今か))太「否、もう少し様子を見よう。」


国「何故だ太宰!」


太「考えてみなよ。若しかしたら、罠かも知れないでしょ?」


国「だが、GPSの偽装なんてどうやって!」


太「簡単だよ。『完全犯罪をする』異能力者が居る。


それと、一時的に敵が電源をつけ、その信号が出ている場所に置いて来た。


そう考えたら、今は様子見が最適だ。


もう少し落ち着き給え。」


淡々と話す太宰さん。


その顔色からは、焦りは一切感じ無い。


国「…そうだな。頭を冷やす。」


少しの沈黙が漂う。


_________だが、それを誰かが破った。


鏡「でもAは私達がこうしている間に酷い事をされているかも知れない。」


敦「鏡花ちゃん…」


賢「Aさんが酷い事をされているのは厭です…」


国「………」


敦「きょ、鏡花ちゃん。賢治君。先ずは悪く考えるのは止めよう?」


鏡「うん…」


賢「はい…」


太「………」


与「皆んな自分の机に戻りな。」


与謝野先生のその言葉で全員が自分の机に戻る。


敦「何か…策は無いのか…」


自分の無力さに心を刺された様な感覚が僕をじわりじわりと襲う。


ボソリと呟いたその言葉は足音に掻き消された。


(敦サイド終)



__________________或る男はこう云う


「異能が或る限り、世界は罪で溢れてる」


__________________或る道化師はこう云う


「人は皆、頭蓋骨と云う監獄に知らぬ間に閉じ込められてる」



_________________そして、或る少女はこう云う





「異能なんて私には要らない」

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雪華 - 栢山さん» ありがとうございます!好みに合って良かったです (2018年3月26日 20時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
栢山 - 闇があるので、とても私好みです(^-^;。 (2018年3月26日 18時) (レス) id: 015d78937e (このIDを非表示/違反報告)
青空ピース - みささん» ご観覧ありがとうございます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします。 (2018年3月22日 8時) (レス) id: dd74f2815f (このIDを非表示/違反報告)
みさ - ドストさん推しなのでうれしいです!! 設定めっちゃ好みだし、これからも更新頑張ってください! (2018年3月22日 2時) (レス) id: 2aabce13b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青空ピース | 作成日時:2018年3月4日 19時

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