甘えん坊 ページ7
「あっ、それでですね。
大ちゃんが3歳の頃って、まだ私は
生まれてなくって。
お姉ちゃんは大ちゃんの3つ上なんで幼稚園で。
日中、大ちゃんはおかんを独り占め
できたんです。」
そう、私が生まれる前の大ちゃんはおかんにべったりの甘えん坊さんだったらしい。
赤「そ、そんな話、今はいいやろ!!」
「大ちゃん、これおかんから預かった大ちゃんの
ぬいぐるみ。」
赤「あーっ!だいのライオンさん!!」
私からライオンのぬいぐるみを受け取ると大事そうに抱きしめ遊び始めた大ちゃん。
おかんから預かったのは母子手帳だけじゃなくて、
大ちゃんが生まれた時から一緒だったというライオンのぬいぐるみ。
あと大ちゃんが小さい頃のアルバムも待たされた。
「大ちゃん、ちょっとライオンさんと遊んでてな。」
赤「おん、わかったぁ!」
うん、しばらくは静かにしてられるだろう。
「これ、おかんから待たされたアルバム
なんですけど…」
テーブルの上でアルバムを開くとわらわらと覗き込む6人のイケメン。
桃「わぁっ、しげ、かっわいい!!
目の前にいるしげまんまやん。」
緑「ほんまに、おかんにべったりやなぁ。」
橙「おっ、ライオン持っとるやん。」
黄「…っていうか、Aちゃん、おかんそっくり
やんか!!」
青「あっ、ほんまや。」
紫「しげちゃんのおかん今も別嬪さんやもんな。」
確かに改めてこうして見ると、自分で見ても
若い頃のおかんと私は似ていた。
緑「しげが間違えるのもわかるわ。」
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作者名:サマンサ | 作成日時:2021年1月14日 23時