花 婿 候 補 は １０ 人 の 訳 あ り 執 事 ！ ？【２】

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廉 side



「ん。着いたで」


貴方「…綺麗！」



「そやね…。」









目の前に広がる、花畑。



あの日と、全く一緒や。









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「……俺の母さんは、花が好きやった。」









母『廉ちゃん！見てみて〜っ』



『なんなのそのお花？』



母『ママが咲くのをお手伝いさせてもらったお花よ〜。綺麗やろ！』



『綺麗やね！おかん、凄い！』



母『ふふっ。ママね、魔法遣いなんよ！』



『其れは嘘やろ！(笑)』



母『あら…人はね、誰もが魔法を使えるのよ？』



『ほんま！？れんも使えるの？』



母『そうよ〜！』







するとおかんは、

お花一本一本に何か言いながら摘んだ。




母『花冠、作ろか」


『わぁっ！れんも作るっ。』


母『ええよ〜。けど、摘むときにはお花さんにありがとうって伝えるんやで？』


『おんっ。』






『ありがとうな！』


『綺麗な冠作ったるから。』


『ほんま綺麗やなぁ…』


『れんが、一所懸命作ったるからね！』






母『ふふっ。廉ちゃんは、ええ子やね』





おかんが微笑んで、頭撫でてくれるのが

ただ嬉しかった。









毎日、毎日

ふわふわした花の香りがする

おかんが大好きで







いつの間にか、俺まで花の手入れとか好きになってった。







せやけど、その1年後

おかんは変わってもうた。



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貴方「…もしかして…」





「おん……今日は、おかんに会いにきた。」









俺の、俺なりの決心や。




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「正直、めっちゃ怖い…。」








いつもは言わない弱音。

情けないけど、今だけはしゃあなしや。









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するとAは、

花が咲くように綻んだ。







貴方「大丈夫。今の廉ならちゃんと、気持ち伝えられるよ」









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「ありがとう。」






君はこの一言に、

俺がどれだけの想いを馳せてるか知らんのよ。





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？？「廉のお母さんの…。」


？？「なるほど。そういう理由で来たんだ…」








？？「うわぁっ！カイ、ここ気に入っちゃったぁ ♪ 今度マリと、ここ来よ〜っ」


？？「ほわぁ 〜 。すっごい！」









「「お前ら帰れ！(笑)」」

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