正反対なはずでした。〔JW赤×JW緑〕 (ページ14)

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(回想)

神「大丈夫？手伝うで？」

重「て...っ、」

神「ん？...て？」

重「天使...ッ！！！！！！」

神「は？」

いや、誰だって見上げて天使がおったらびっくりするやん？

それと同じやん？

重「あっ、ありがとうございますっ！！」

神「ふふっ、君おもろいね、」

重「っ？！？！」

ふにゃんって微笑む姿は天使を通りこして女神...

重「あのっ！名前...教えて欲しいです、」

神「ああ、言うてへんかったね、

俺、1-Aの神山智洋って言います。」

重「俺は1-Bの重岡大毅です。

神山くんも1年やったんやね。同じ。」

神「なんで俺らこんな所で自己紹介してんねん？笑」

重「ふは、笑」

あ、久々に笑ったわ...

これも女神パワー...恐るべし...

重「あの、紙拾うの手伝ってくれてありがとう。助かった！」

神「いーえ、そんな感謝されるようなことしてへんよ？」

はぁ...どっからどこまで女神やねん。

ほ...惚れた...っ！！！！

神「あ、俺もう教室戻るな？ばいばい！」

重「ばい、ばい...！」

運ぶのを頼まれていたプリントだという事も忘れて、きゅうっと握りしめた

今までの苦しい事とか、神山くんとおると、
まるで何事も無かったかのように消えんねん。

ほんま、不思議な人や。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈

重「こんな感じなんやけど...って、ごめんな？急にこんな話...迷惑、やんな？」

そうだよ、人に迷惑掛けないって決めたのに

結局、掛けちゃってんじゃん...

神「重岡くん...」

重「さ、帰ろっか、！家まで送るで！」

神「重岡くんっ！！」

だめ、苦しい。

なんで、なんでなんで

何故か神山くんから顔を背けたくて、立ち上がって歩きだそうとした。

その瞬間に、トンッと背中に軽い衝撃が加わった

腰に目をやると、優しく包み込んでくれている神山くんの腕。

すると何故か神山くんの真っ白な手にポタポタと雫が落ちてゆく

...あれ、俺...

重「なんで...っ、泣いとるん...」

自分の感情が自分でも分からなくなる

どれだけ拭っても拭っても溢れ出てくる涙が不思議やった

神「なぁ？お願いやから、全部ここで吐き出してくれへん...？」

重「や...っ、神山く、はなれちゃう...っ、」

神「絶対に離れへん」