囚われ盲目王子 ページ6
どうやらこの城の塔に幽閉されているらしい
なるべく見つからないように隠れながら行くが兵士に見つかればすぐに引っ掻き殺す
どんどんと奥へ進んでいくと冷たい牢屋の中に横たわる痛々しい姿のアイツがおった
気配を感じたのか体を起こし俺がいる方向へ向く
その顔にはまるで汚いものを隠すように大きな布がぐるぐると巻かれていた
「……あんた」
思わず声を出してまった
「……その声はいつも森で歌っていた人、ですか？」
声だけで分かるんやな
俺は少し驚く
「おん、せやで」
「……僕、森にいる化け物に襲われて目をやられたんだ
君は無事で良かった……」
アイツは安心したように微笑む
そんな姿に罪悪感で心がズキズキと痛くなる
「どうやって此処まで来たんですか」
彼の質問に言葉が詰まる
考えておらんかった
中々答えない俺にアイツは首を傾げる
「お、俺はゾム、隣国の王子や
お見舞いしたいって言ったら通してくれたん」
目が見えないことをいいことに咄嗟に嘘をついた
「それより、英国の王子様がこんな所におるなんて可笑しい」
「でも僕化け物に目をやられて二度と人前に出ちゃだめと言われた……
だから外には出れへん…………」
悲しそうに俯くアイツ
助けてやりたい
俺は何か思いついて話す
「だったらその目、森の魔女に治してもらおうよ
森の魔女は何でも叶えてくれる
きっと目を治してくれるで！」
一緒に行こうやと明るく言うがアイツは俯いたまま
「目が見えないし、それに僕の目を潰した化け物のおぞましい毛の感触が腕に残っているんだ」
小刻みに震えるアイツ
目線を落とせばアイツを傷つけたぞわぞわとした手
こんな化け物の手じゃ連れて行けへん
「……やっぱり連れていく」
「え」
俺の発言に顔を上げる
「せやけど少し待ってて欲しい
必ず迎えに行く」
返事を聞かず急いで塔の外へ出て森の中を走った
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ロイド・リリー - うわぁー！！！！！！まさか好きなゲームを因んでやってる方がいるなんて！好きです！(唐突な告白)見つけるのが遅くなった私が憎すぎる…また更新する機会があれば更新お願いします！ (2020年12月21日 22時) (
レス) id: 20dc08c091 (このIDを非表示/違反報告)
歩くペンギン - 好きです!頑張ってください!! (2019年5月26日 17時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
イカ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2019年1月16日 21時) (レス) id: f420b02ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ユズノキ(プロフ) - 春風さん» コメントありがとうございます！このゲームが大好きで思い付きの衝動で書いてしまったものですが最後まで書き上げたいと思います！更新頑張ります！！ (2018年6月10日 16時) (レス) id: fa4eb191f1 (このIDを非表示/違反報告)
春風 - 面白いです！更新頑張って下さい！ (2018年6月10日 10時) (レス) id: f674bfd505 (このIDを非表示/違反報告)
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