ミニ栽培キット〜短編集〜【畑】

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だいちぃside

今日言おうと決めていた。

この関係をただの「幼なじみ」として終わらせたくなかった。

チキンな俺はシラフだったらそんな告白とかできないから、いつもよりもたくさん飲んだ。









車に乗ってAがゴミを拾うときに谷間が見えたので、思わず目を逸らした。

頭を掻く。

こういうときたなっちならどうするんだろ。

俺には分かんないけど。

でもなんか

今しかないなって思ったから、

口を開いた。







(だいちぃ) なぁ、

(A) なーにー。

(だいちぃ) 俺のこと好き？

(A) っは？

今の信号変わってなかったら死んでたな。

(だいちぃ) 友達としてじゃなくて。





(だいちぃ) どうなの？

Aが俺の方を見る。

(A) 好き、だよ。

(だいちぃ) え。

(A) 高校ん時からずっと。

(だいちぃ) お、俺も。

信号が青になって、再び車が動き出す。

(A) つ、きあう、の？

(だいちぃ) え、あぁ、そうなる、かな。

(A) じゃあ、今日から恋人、じゃん。

顔が熱くなる。

隣に居るAの耳もよく見ると赤くなってる。

(だいちぃ) そう、だな。

(A) だいち。

(だいちぃ) ん？

(A) 好きだよ。

(だいちぃ) 俺も。






すっかり酔いは覚めているのに。

また顔が熱くなる。









end

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