#33 ページ35
身長は、僕より高いけど、
ヴァルよりかは低い…?
後ろ髪は、肩につくぐらいの長さ。
その瞳で、じっと僕を凝視して、言葉を発した。
「お前がいた国の国王様からの命令だ。
FランクのA、今すぐ元の国へ帰れ」
ハスキーながら冷たい声で、言葉を紡ぐ。
「何だよお前…。
そのチョーカー…Aランクか?」
ヴァルは立ち上がって、僕を庇うように立つ。
僕も立ち上がり、ヴァルの後ろに隠れ、
マントをぎゅっと握り、恐る恐る前を見る。
「…そうさ、私はAランク。名は“ブレイズ”。
国王様からの命令で、Aを連れ戻しに来た。
さぁ、早く渡せ」
「……嫌…です…。
も、もう…帰りたくない……!!
あの国には…もう帰りたくない…!!」
「…だってよ。
守護神は主の命令に従わなくちゃならねーから、
お前と意見が対立することになるな。
どっちにしろ、帰るつもりもねぇけどよ。
喧嘩嫌いだから、争いたくねーんだけどなぁ…」
ヴァルは相変わらず、恐れた様子を見せない。
「…貴様……。
私が女だからって、馬鹿にしてるのか…?」
「え?いや…そうじゃなくて──」
「良いだろう…。
焼き付くしてやる……!!」
ブレイズさんが自身の手を払うと、
焔が一直線に飛び出す。
「あ…っぶねぇ!!」
ヴァルは僕に覆いかぶさり、床に伏せる。
「ったく!!危ねぇなぁ!!
不意討ちは無しだろ!?」
「私はそいつさえ連れて帰れれば良い。
…お前の事など、どうでもいい」
「あのなぁ…。
ランクどうこう言うのはどうかと思うけど、
一応お前よりかは上だかんな…!?」
そう言いながら、僕を起こす。
「Fランクを連れている以上、
私はお前の思考が理解出来ん。
お前のことは低脳としか見えない」
「てめぇ…!!
俺の事はどう言ってもいいけど、
主のことは悪く言うんじゃねぇ…!!」
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朔月(??)(プロフ) - クレキさん» ありがとうございます!!(*´▽`*)主もヴァルもクレキさんを愛します← (2019年5月28日 21時) (レス) id: 677fbe071b (このIDを非表示/違反報告)
クレキ - この2人の雰囲気が温かくて大好きです!主もヴァルも愛してます! (2019年5月28日 14時) (レス) id: ddf6620f0e (このIDを非表示/違反報告)
バキューム砂月(??)(プロフ) - kisaragi_gigoroさん» ありがとうございます!!(´;ω;`) (2019年4月23日 16時) (レス) id: 3aa50aad4f (このIDを非表示/違反報告)
kisaragi_gigoro(プロフ) - 尊きことこの上ない (2019年4月23日 11時) (レス) id: 69904253c9 (このIDを非表示/違反報告)
朔月α(プロフ) - レイアさん» キュ○べぇではないですね笑 (2019年3月30日 17時) (レス) id: ab8cd8723d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔月α | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/082301153/
作成日時:2019年1月15日 17時