折角隠したのに… ページ26
折角切島の前で隠して勝己にもナイスフォローしてもらったのに…意味ねぇじゃんか…
「リカバリーガールから話は聞いた。何か変だと感じることがあれば、すぐ申し出るか、保健室に行けよ…」
うっわ、相澤先生めんどくさそうなの丸出しじゃん…
私もこんなのめんどくせぇよ…
そろぉ〜っと教室に入る。
「A！！おはよう！！」
速攻で気づかれた…！
いやでも大丈夫まだだろ…
タオル被ってるから背中側見られない限り大丈夫…
「えﾞ！あ、うん…おはよ…」
目をそらしてこの状況をどうやって打開しようか考える
「おい、大丈夫だったんか」
「あ、勝己。いや大丈夫じゃなかったわ…」
ファサッと頭にかぶっていたタオルを取った
「耳が4つぅ！？！？！」
「うるせぇクソ髪そんなの分かってんだよ！黙ってろ！！」
「か、かわいいな…」
「かわっ！？、はぁ！？そんなこと言ってられる状況じゃないのわかってんのか！！こんな姿で1日過ごさなきゃにゃんねぇんだぞ」
！？！？！？
「んにゃ、おい！んっだよこれ！！」
「にゃんでにゃが言えねぇんだよ！！！！！」
「ブハッ」
「笑ってんじゃねぇ勝己ィ！！！」
「だ、大丈夫だ！A！かわいいから！」
「うっせぇ！てめぇは、はにゃしかけんにゃ！リカバリーガールのとこ行ってくっから相澤先生に行くって伝えろ！！」
「あっ、A！俺も着いてくぜ！」
「着いてくんじゃねぇ！！」
くそっ、くそっ、なんなんだこれ！
なんで、なって言おうとしてんのに、にゃって言っちまうんだよ…！！
異常ありまくりだろこの個性！
「リカバリーガール！！この個性言語障害も出てるんですけど！！！」
バァンとけたたましく保健室のドアを開けたのはいいが、誰もいない。
「誰もいねぇみてぇだな。どうすんだ？」
「どうするって…どうしようもにゃいじゃんか…」
仕方なく教室に戻る。
「あ、あのさ…その、尻尾って自分で意識してやってんのか…？」
少し顔を赤らめながら聞いてくる切島に対して私の顔から血の気が引くのがわかる
尻尾！言う事聞かねぇんだった…！！
「あっ、ちが！これ、勝手に動くんだよ！決して私の意思じゃにゃいから！ほんとに！」
「それでも俺は嬉しいぜ！」
「ッ！！、うっせ…」
今度は私が頬を赤らめる番だった。
そこからなはにゃになるし、尻尾は勝手に巻き付くし、耳はピコピコ動くしで大変だったけど…
まあ、そこそこいい日だった…
切島にかわいいって言ってもらえたしな…！
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作者名：サワークリーム | 作成日時：2018年5月13日 16時
