よん ページ4
私も、最後が１人なのを考えると相手がいたほうが嬉しい。
それに友人にもいじられるから探しているだけで別に「すっごく欲しい」とまではいかない。今は。
そういえば。と彼女のさっきの言葉について気になったことがり聞いてみた。
em「『エミさんは別』って、興味なくはないってことですか？」
「うん。興味なくはない。」
em「じゃあ、お友達として見てもらえるんですね。良かった。」
「恋愛対象としての。」
em「え？」
危ない。
いきなり変なことを言うから酒を吹き出すところだった。
em「えーっと。お友達として、仲良くできる人が私はカウントされるってことですよね？」
テンパっておかしな文になってしまった。
しかし彼女には言いたいことが伝わったみたいで「あぁ、それは。」と前置きし、こう言った。
「エミさんを恋愛対象として見るのなら、興味なくはない……って言ったの。
あ、わからなかったの？
もう、だから街コンで出会った女性にバナナとビスコ渡していじられるんだよ。」
ケラケラ笑われた。
またバナナとビスコが登場してきて恥ずかしくなり、ぷくっと頬を膨らませた。
Aさんにしても街コンで出会った女性にしても。
何で遠回しにそう言うのだ。
相手に伝わるよう話をするようにと国語で習わなかったのか。
遠回しの文やセリフが許されるのは小説の中だけやぞ。
「んふふ、エミさん、だぁい好きっ。」
em「うわっ、ちょっ……」
酒入りグラスを片手に勢いよく抱きつくAさん。
だめだこれ。完全に酔っている。
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作者名：ぐりんてぃ | 作成日時：2021年12月24日 20時
