【d!】小悪魔の好き嫌い【WT】 (ページ17)

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6.生徒会の監視ページ17

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次の日から、事ある毎に鳥井の食害ルートへ誘われそうになった。前回とことん痛い目をみたのでそう簡単に引っかからまいと、彼の食事の誘いは全て断わった。

そもそも、生徒会のメンバーであるコイツとは関わりたくない。

毎日毎日無視を貫いていたら不貞腐れたのか鳥井は全く話しかけなくなった。

怒っているかもしれないけど、別にどうでもよかった。

気持ちを切り替え、ようやく出来た友人達と昼食を取っていると、突然校内放送が流れる。

《えー、2年A組、AAさん、AAさん、至急生徒会室まで来てください。繰り返します......》

『え。』

「えー！Aちゃん生徒会からの呼び出しー！？やっぱりこんなに可愛い子は生徒会からも目をつけられるんだね！」

『いや...多分聞き間違いだよ...！』

「でも、A組のAAはAちゃんしかいなくない？」

『そんなことない！ほら、ご飯食べよ！！』

「そ、それならいいんだけど.....」

放送を無視してご飯を食べていると、外が騒がしくなる。
嫌な予感がしつつも声の方を向くと、

「耳付いとんのかAーーーッ！！！！！！」

金髪のよくお似合いなヤンキーが私の名を叫んでいた。

あの見た目であの人も生徒会なのかと思うと、この学校の可笑しさが身に染みて感じられる。

私は視線をゆっくりと正面の弁当に向き直し、もう一度食べようとする。しかし、周りにいた友人らが捏島君が呼んでると言うもんだから向こうに気づかれてしまった。

「あッ！おった。おい！お前！！！」

ズカズカと教室内に入ってきたかと思えば、私の腕を強引に掴んで無理矢理立たせる。

『ちょッ...捏島君.....！』

「グルッぺンが呼び出してるやろ、はよ行くで。」

『待って！！』

「言っとくけど、お前に拒否権なんてないからな。」

掴んだ腕を離さないまま歩き出すので私は着いていくしか無かった。

てか、私生徒会に引きずられること多くない？
なんか恥ずかしくなってきたんだけど。

『自分で歩けるから離して。』

腕を振り払って捏島の前を歩く。

「ダメや。」

また彼が私の腕を掴む。逃げ出すと思ったのだろうか。
今度は手を掴むだけでなく、姫抱きされてしまった。

『ねぇ！！これはハズい！！！！！』

「うっさいわ、大人しくしてろ！！」

周りの目が痛いほど刺さる。

お母さん、私、もうお嫁に行けない。

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