任侠には興味なし【d!】 (ページ42)

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次に【Daydream】に行った時、突然ショッピ君は私に言った。

「今日、仕事終わったら夕飯食べに行きませんか？」

『えっ...いいけど。』

「ありがとうございます。楽しみにしていますね。」

「あと、これ」と万札をこっそり渡してくる。
前回との態度が違いすぎてむしろ怖い。

「仕事終わるまで待たせると思うんで、その分はこれで楽しんでください。じゃあ、また。」

彼はこの前のように自然な笑顔をこちらに向ける。
一方の私は彼には毎度会う度に驚かされるな、と他人事のようなことを考えていた。

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やることも無くヘルプの人と(地獄の)雑談をしていると、聞きなれた声が私のことを呼ぶ。

「お姉さん！また来たんだね！」

『あ、ツバキさん。こんばんは。』

「隣いい？？」

『全然大丈夫ですよ。』

1本もお酒を入れたことがないのに何故か顔馴染みになったツバキさん。彼は私の横に座るなり、

「ねえルイ13世入れたって本当！？」

『そう言えば入れましたね』

「ええー！すごい！しかもその日のうちに現金で払ったって聞いたから俺ビックリしたよ！！」

『あはは、まあその日は何となく散財したかったんです...』

「やっぱお姉さんってすごいよ、あそこにいる姫もそれ聞いて魂抜けてたし！」

ツバキさんが指さす方向にはあのショッピ君のエースの人がいた。いつものような余裕は無く、怒りに満ちた顔でお酒を飲んでいた。

『あ...別に競いたいから入れた訳じゃないんですけど...きっとマズいですよね。』

「たしかに...彼女ヤバいって聞くからお姉さん気をつけてね。可愛いから逆恨みされそうで俺心配。」

『ふふっ、心配するならツバキさんにお金使ってる人にしてくださいね、私その方面からも刺されそうで怖いですもん。』

「まあ、その時は俺が守るからね。」

「ツバキさんー！」と呼び声がかかる。
どうやら彼にシャンパンが入ったようだ。ツバキさんは私に挨拶をしてこの場から立ち去る。

その後は、ショッピ君の勤務時間が終わるのをひたすら待ちながら、ヘルプのホストと世間話をしていた。

「てか、Aさん、ウチの店では有名ですよ。クレさんの太客なのにナンバーワンのツバキさんに気に入られてるって。」

『え、そうなんですか？』

「いやそうっすよ！Aさんだいぶツバキさんのオキニですって。」

そうなんだ(小並感)

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