37 一松 ページ38
貴｢ねえねえ〜、どこ行くの〜｣
一｢秘密｣
貴｢もう…(笑)｣
一｢…おれみたいな人間からは想像もできないところってだけは教えてあげる｣
貴｢一松くんから想像できない？｣
一｢まぁ、すぐ着くよ｣
貴｢なんかこのへんすごくいい匂いする｣
一｢そのいい匂いが正解の場所｣
貴｢えっ？これって花、だよね？｣
一｢うん、ほらあそこ見て｣
辺り一帯を覆い尽くす真っ白いサクラソウが目に入る
貴｢…うわぁ〜、綺麗…！｣
一｢は、春に見れる花って聞いたし、近くに花畑あるって知ったから…｣
貴｢すごいねここ！｣
一｢気に入ってもらえた…？｣
貴｢うん！｣
花畑でこんなに喜んでくれるのか
その笑顔はおれには眩しすぎる
一｢ねぇA、そこのたくさん花咲いてるとこぬいぐるみ持って座ってみて｣
貴｢え、うん｣
一｢はい、撮るよ｣ﾊﾟｼｬｯ
貴｢へっ！？｣
一｢ﾋﾋｯ…不意打ち｣
貴｢ちょっと〜！撮るなら撮るって最初に言っといてよ〜！｣
一｢直前に言った｣
貴｢だめー！(笑)｣
一｢いいじゃんこの顔｣
貴｢やだよ！撮り直して！(笑)｣
一｢はいはい｣
撮り直してはあげるけどこれは絶対消してあげない
一｢ほら、撮るよ｣
貴｢はーい！｣
一 ﾊﾟｼｬｯ
貴｢どう？？｣
一｢い、いいんじゃない？｣
いや、これは絶対他の誰にも見せたくない
無邪気な笑顔で微笑むAの破壊力ときたらすごい
勝手に撮りだしたのおれだけど勝手に照れる
あ、ちなみにこのカメラ、デートまでにがんばってお金貯めて買いました、ハイ
貴｢わー！上手い！一松くんカメラのセンスあるんじゃない？？｣
一｢そ、そんなことない｣
貴｢えー、そんなことあるのに〜｣
いやいや、そんな褒められるほどすごくないから
あと誰かにカメラ向けることが初めてだから
なんて頭の中でごちゃごちゃ考えてたら
ﾊﾟｼｬｯ
貴｢えへへ、隙あり〜｣
一｢なっ…｣
満面の笑みで携帯をこちらに向けているAがいた
うわぁぁぁぁ、撮られたァァァ
一｢け、消せよ｣
貴｢えー、やだよー！結構上手く撮れたもん！｣
一｢いやそういう問題じゃないんだけど…｣
貴｢いいじゃーん！さっき一松くんも撮ったんだから私も思い出残しときたいよ〜｣
一｢…わかったよ｣
思い出、か…
おれとのデートもAは覚えててくれようとするのか
それはちょっと嬉しい…かも
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みなみ(プロフ) - ぱーぽるさん» 読んで頂きありがとうございます！初の作品ということもあって至らない部分もたくさんあるとは思いますがこうやって感想いただけてとてもありがたく思っています！これからも読んでいただけると嬉しいです！よろしくお願い致します！ (2020年2月16日 9時) (
レス) id: a238622502 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぽる(プロフ) - 6つ子最高！読んでて妄想してめっちゃニヤニヤさせて頂きました。(笑)これからも応援してます、頑張って下さいね！(^o^) (2020年2月14日 19時) (レス) id: 6f25f1091f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風夜みなみ | 作成日時：2020年1月27日 21時
