転校生は、不思議な力をもった無表情少女(地獄先生ぬ～べ～) (ページ30)

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第二十六話ページ30

あなたside

帰り道、潤はずっと何か考えてる

どーしたんかな

潤の横顔ってこんなんだったっけ？

かっこいいな

あれ？私おかしいな

やっぱり好きなのかな？潤のコト

でも、潤って好きな人いるって言ってたな

誰なんだろーな？

聞きたいけどやっぱりこわいな

でも､やっぱり聞いてみよ

あ｢あのさ、潤？｣

潤｢んあ？｣

あ｢潤って好きな人いるって前言ってたじゃん｣

潤｢そんなこと言ったっけ？｣

あ｢ほら、この学校に来たとき自己紹介で｣

潤｢そういやぁ言ってたなw｣

あ｢その...その好きな人って誰？｣
私かなってほんの少し期待と多くの不安を持って
質問してみた

潤｢えっ//
そ、それは...秘密///｣

あ｢ふーん
じゃあ、どんな人なの？｣

潤｢えっと...その...///
可愛くて、優しくて、人思いで､その人と一緒にいて楽だし落ち着くかな？///｣

やっぱり、私じゃないか

あ｢その恋、叶うといいね｣

潤｢あぁ...//｣

あ｢じゃあ、バイバイ｣

潤｢バイバイ｣

ガチャ

そのまま、自分の部屋に行きベッドにダイブした

ﾎﾞﾌ

何やってんだろ私

分かってたってのになんで聞いたんだろ

やっぱり、ダメだな私って

(´Д｀)ﾊｧ…

スマホのギャラリーから１枚の写真を選んだ

その写真は､智と潤と私で撮った最後の写真

あ｢あの頃に戻りたいな｣

智のためにも精一杯生きるって決めたのに

ねぇ智､ごめんね

こんな私が残って

せっかく智が残してくれた命なのに

精一杯､人生を楽しめない

正直言って、怖いんだ

楽しくなればなるほど失うのが

失った辛さに耐えられないんだ

だから楽しまなければ失っても

耐えられる辛さなんだ

私って変だよね

本当にこんな私でごめんね

あれ？寝てた？いつの間に？

翔｢起きたんだ｣

あ｢翔にぃ｣

翔｢大丈夫？｣

あ｢うん、ちょっと疲れてただけだから｣

翔｢あんまり､無理すんなよ
これ､雅紀が作ったお粥
最近、なんも食ってなかっただろ
だからちゃんと食えよ｣

あ｢うん｣

お粥食べよかな

ﾊﾟｸｯ

あ｢おいしい｣

雅にぃが作ってくれたお粥は､とても優しかった

あれ？何でだろう？何で涙が？

今までずっと食べて来たのにどーして？

そうか、このお粥、智がよく私が食欲ないって言った時に作ってくれたお粥の味と一緒だからか
智が作るお粥は､いつも温かくて優しくて食欲がなくてもこれだけは､お腹いっぱぃ食べれた