言わないと（青side） ページ24
(あー、ついにこの日が来てしもた…)
「おかーん！行ってきまーす！」
なかなか修理に出しに行かん俺を見かねて、オカンがチャリの修理してきてくれたんが一昨日。外れたチェーンも、パンクも元通り。前までやったら、このオカンの優しさにめっちゃ感謝して、速攻チャリで学校行ったんやけどなぁ。
バスなんて退屈やし、ただ眠いだけやし、寝過ごしそうになるし。そんなんであんま好きやなかった。チャリの方が早いし、風が気持ちいいし、気楽やし。チャリがなおっても尚、バス停に向かうのには理由がある。
一番後ろの、左側の一番端っこ。
「特等席なんです」って嬉しそうに話してたあの子の顔が浮かぶ。歩道側のその席に座るようになってから、よう外を眺めるようになった。
あの人は急いどるなぁ、とか
あ、カラスがゴミ袋漁りよる、とか
もう桜も散りよるなぁ、とか
バスん中から見る、ゆっくり流れる景色に今まで目も向けてなかったんやって思うと、ほんま勿体無いことしてた。バス通学がやめられんくなったいっこめの理由がこれ。
俺が乗ったとこの2個先のバス停に着いて、バスがとまる。俺の視線の先には、んーって悩んだり、ぱって笑ったり、百面相しながらも楽しそうになにかを考えてる子。俺に、「特等席」を教えてくれた子。んで、バス通をやめれんにこめの理由が、この子…Aちゃん。
「ヤス先輩おはようございます！今日もお隣失礼します！」
起こしてもらった次の日、おんなじバスに乗ったら会えるかな？って期待しとった。朝の、ほんの些細な出来事やったかもしれんけど、Aちゃんは俺の中で気になる存在になっとって。昨日あの子がおった、一番後ろの、左側の端っこに座った。
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おゆ(プロフ) - Nakamuさん» パスワード解除いたしました！！！お待たせしました！^o^ (2019年6月21日 12時) (
レス) id: 8d8c895fb1 (このIDを非表示/違反報告)
Nakamu(プロフ) - 初めまして、続編のパスワード教えて下さい！！よろしくお願い致しますm(*_ _)m (2019年6月21日 9時) (レス) id: f5561078e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おゆ | 作成日時：2019年4月17日 0時
