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4.1歩前に進んだ ページ4



 くじには、6と書いている。
私は、思わず

「やったー」

と叫んでしまった。でも、すぐに口に手を置いた。何事もなかったことのよう装った。

 私は、席を移した。美亜ちゃんの前の席であり、そして、佐藤君の隣の席に。

 これで、HRが終わった。

 すぐに佐藤君が私に声をかけてきた。

「初めてだよね?隣の席。これから、よろしく!」

 佐藤君はいつものように明るく言った。私も、いつものように緊張して、またこういってしまった。

「よ、よろしくね‥‥。佐藤‥君…。」

佐藤君は、さわやかに笑顔で

「アハハ!何で森いつもそんな感じなの?」

私はどう答えたらいいかわからなくて、少し考えて


「その…。あまり、おしゃべりしない人とはこんな感じだから…。」

「何いってんの?俺たち結構しゃべってんじゃん」


私は驚いて

「さ、佐藤くん、いつも男子とおしゃべりしてるよね?」

「それはそうだけど女子の中では一番しゃべってると思うけどな。」


私は驚いて、後ろの席の席の美亜ちゃんを見ると、美亜ちゃんは「コクッ」と頷いた


「そ、そうなんだ。私も男子と一番お喋りしてるの佐藤くんだと思う。」

「そうなんだ。なんか俺、うれしい」



佐藤君は顔を赤くしていった。そして、照れ笑いしながら…

私はいつも佐藤君を「カッコいい」と思っていたけど、ちょっと「かわいい」と思った。

「かっこいい」じゃなくて「かわいい」と。


その顔を見てると、宙を浮くぐらい。

でも、私は我に返って。


「私も何故か、うれしい」


何故かこの言葉はさらっといえた。佐藤君は「あっ!」とした顔をして、

「森、今さっき前みたいな言い方しなかった!」


私はドキッとして、

「そうだね」

また緊張せずに言った。佐藤君うれしそうに言った。


「森、もうあの言い方にサヨナラだな。」

私はコクッと頷いた。


「森、改めてよろしく!」

私は照れながら

「うん。こちらこそ、よろしくね」

と言った。



後ろを向くと美亜ちゃんが「よくやった」とニッコリ笑った。

私は思った。


ついさっきの私より、一歩前に進んだ、と。

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設定タグ:純愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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鈴蕾 春菜 先輩とペア画中!(プロフ) - ありがと! (2017年7月24日 10時) (レス) id: 4de0ddfce5 (このIDを非表示/違反報告)
なつはま@夜神桜とペア画(プロフ) - うん!読む! (2017年7月24日 10時) (レス) id: 2425b5fb68 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蕾 春菜 先輩とペア画中!(プロフ) - 良かったら私のも…(((((((( (2017年7月24日 10時) (レス) id: 4de0ddfce5 (このIDを非表示/違反報告)
なつはま@夜神桜とペア画(プロフ) - ありがとう!がんばる! (2017年7月24日 10時) (レス) id: 2425b5fb68 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蕾 春菜 先輩とペア画中!(プロフ) - 凄く面白いよ!ドキドキする!更新頑張ってね! (2017年7月24日 10時) (レス) id: 4de0ddfce5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつはま | 作成日時:2017年7月6日 14時

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