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NO,3 ページ3






そして現在。午後も五時を過ぎたころ

傾き始めた夕日を眺めながら茶をしばく。With直哉様。

普段は三歩うしろをあるけとかいう癖に

人の尻ばっかり見てるくせに


「直哉様、お茶入れるのへたくそですね」

「お前の舌が馬鹿なんとちゃう?」

しばらくの沈黙。ぬるくなったお茶をすすりながら、やっぱり直哉様が分からない。


「そういえば、さっきは何をしていたんですか?」

「お前、この前呼び出されとったやろ」


いきなり話をすり替えられた……

何この人、私の声聞こえてない?


「なんや、やましいことでもあんのか?」

「ああ、いえ。ないですよ。ただ、ほら。その、」

「くどい」

「はい。……私、分家出身じゃないですか。それに、母は家を出てて戸籍上は禪院家じゃないんです。しかも今年でもう二十歳過ぎたので、そのことでお話を」

「ここ出るんか」

「まあ、いずれは出ますよ。でもまあ、直哉様が当主になるまでは居ます。たぶん」


個人的には甚一さんになってもらいたいけど。あの人いい人


まあ、でもここに居る限りは円満退社ならぬ円満出家できなそうだけどさ


「五条家から、見合い話が持ち上がっとったから、そっちかと思うたわ」

「あ、それもありました。たしか明後日、東京のお店で。あれ?直哉様?」

「今日はもうええわ。風邪ひかんようにな」

「明日は天気が荒れそうだな」


やっぱり明日は槍なのかも。傘は鋼鉄製のにしないと

なんて人の事を馬鹿にしてたら罰が当たりました

立ち去った直哉様を見送り、お盆を片付けようとした途端これよ

え?何をしたかって?もちろん湯飲みを割りました★

おそらく、一個で私の貯金が底をつく


……ここは証拠隠滅かな

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RIO - 面白かったです!更新待ってます! (2022年1月17日 0時) (レス) @page5 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:丹取千金 | 作成日時:2021年11月18日 20時

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