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No sitn
少し待っていると扉の方から
氷を溶かすような音が聞こえる。
その音に反応してエマーは体を向けた。
エマーが閉じていた目を開けると
同時に氷を溶かし終わったのだろう。
Bチームの2人の顔が見えた。
その2人の顔は唖然している。
轟「…どうやって俺の氷を…。」
『別に特別な事はしてませんけどね。』
肩をすくめてからエマーは
杖を振り下げ、構えの状態をとった。
お互い微動だにしないこの空間。
先に破ったのは轟だった。
一瞬の間に氷がこちらに突進してくる。
エマーはそれを器用に躱し
2人を視界に収めると
杖にある宝石を発光させた。
その光は強いものだった。
あまりにも急な光に2人の動きが鈍る。
たった数秒の出来事だったが、
それは命取りになるには十分な時間だった。
『【ゾルトラーク】』
エマーは小さい魔法陣を2つ出し
怪我を最小限に抑えるためか
対魔族用の白いゾルトラークを当てる。
小威力のものだったが
人が多少吹き飛ぶくらいの
強さは持ち合わせていた。
一瞬、動きが止まったと思うと
勢いよく壁の方へ飛んでいきぶつかる。
障子は当たりどころが悪かったのだろう。
意識を失っている。
轟も壁にぶつかった拍子頭を打ち
意識が朦朧としている。
そんな轟にエマーは冷めた目線を送った。
オ〚終了だ！今回の勝者はオリビア少女！
…2人は大丈夫か？〛
『えぇ、大丈夫ですよ。オールマイト。』
何事もなかったように、
エマーは轟に近づき、眼の前にしゃがみ
轟の顔を覗き込む。
そして、小さく首を傾けた。
『大丈夫ですか？
急所は外したつもりでしたが…。
少々力が入り過ぎたみたいですね。
加減を間違えてしまいました。
申し訳ないですね。』
そういって立ち上がると杖を構える。
『まぁ、傷に関しての治癒しか
基本ないんですけどね。
今回は特別です。
私がやってしまったのですから。』
そういうとエマーの足元に
小さめの魔法陣を展開させた。
『【リジェネレイト】』
この魔法は対象者の行動不能を
解除するための魔法。
拘束などの物理的に動けない場合や
気絶などの意識的に動けない場合に
効果を得ることができる。
ただし、この魔法は1日に一回程度しか
使えないので貴重な魔法だ。
その魔法の効果は絶大で
轟も障子も意識を確かにする。
それを確認するとエマーは
会場をあとにした。
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hori-kano - 好き……🤤 (3月23日 15時) (
レス) @page40 id: 9afa3cd547 (このIDを非表示/違反報告)
天歩(プロフ) - 纏めるの上手ですよ！すごく読みやすいですし､読み応えがあってとても面白いです！応援してます！！！ (3月18日 12時) (レス) @page37 id: 89d9d234ac (このIDを非表示/違反報告)
累(プロフ) - 作者さんのペースで、更新して頂ければ有難いです😆応援しております☺ (3月17日 22時) (レス) @page37 id: bdd6c18434 (このIDを非表示/違反報告)
麗華(プロフ) - コメント失礼します！すごい好み、、めっちゃいい！続き楽しみにしています！ (2月22日 8時) (レス) @page13 id: 7e780c0905 (このIDを非表示/違反報告)
病み期のりんご - え待ってください作者さん天才ですか！？ですよね！更新頑張ってください！！ (2月20日 6時) (レス) @page10 id: 61de1a3c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：君＿。 | 作成日時：2024年2月4日 20時
