出会った女は跳ね馬の部下でXANXUSの幼馴染だった。 (ページ7)

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6話ページ7

～数十分後～

「…XANXUS、可哀そう…。(ギュっ」

「！…別に、…そんなんじゃねぇ(プイっ」

俺はあの後…、

(人1)に全て話した。

昔、ガキの頃…

俺たちは出会っていた。

俗に言う…、"幼馴染" というヤツだ。

同じイタリアの下町に生まれ、

親たちは顔見知り…。

…そんな風にして俺たちは出会った。

俺の幼少期時代の記憶としては

母親なんかより、

…(人1)との記憶の方が鮮明に残っていた。

((ものすごく俺にひっ付いていたがな…。))

「…お前、どうしてキャバッローネ
ファミリーに入ったんだ？」

そう、俺は(人1)に問いかけた。

(人1)side

「…きっかけはお母さんに"捨てられた"こと
かな？(ボソっ」

「！！」

「…まぁ、正確に言うと"置いていった"が
正しいかもね。…留守番を頼まれたある日ね、

ずっとお母さんのこと待ってたんだ。でも、
何日、何ヵ月も待ってもお母さんは

帰って来なかった。」

「…。」

「…それで気づいたの。"あぁ自分は
捨てられたんだ"ってね。

そのあと一人で家を飛び出して…。
気づいた時にはボスが…、

ディーノのお父さんがね、手を差しのべて
くれていたんだよね。」

((…君、大丈夫か？…俺の所でいいなら、
来るか？(ニコっ ))

((…いいの？？))

(( もちろんだぜ！))

((…ありがとぅ ))

((おうっ！))

「…テメェも苦労したんだな。(なでっ」

私もXANXUSにすべて話した後…

XANXUSはその不器用な手で、

…私の頭を撫でた。

ちょっと雑っぽかったけど、

…温かみのある手だった。

「…XANXUS、きっと九代目もXANXUSの
こと大事にしてるよ。

私たちのボスみたいにね… (ニコっ」

「！…だといいがな。(ボソっ」

「…XANXUS。」

「テメェは気にするな。…戻るぞ (ガチャっ」

そう、私に一言だけ言われると…

私はXANXUSに連れられながら、

パーティー会場に戻った。

そのすぐ後…

「「はぁ！？幼馴染っ！？」」

「「…うん/…。(コクっ」」

…スクアーロと、

何故か一緒にいたディーノに

私たちは問いつめられた。