2話 ページ3
数日後…
「…スクアーロ、おはよう。」
「…あぁ゛」
あの日以来、
俺は(人1)に興味を持ち始めた。
俺としては"強い剣士"には目がない。
あの日もアイツはシンプルな
黒の持ち手の刀と黒の鞘を握っていた。
…つまり。
アイツは目にも止まらない速さで
鞘から刀を抜き…、男共を倒したのだ。
「…。(チラっ」
不思議にも俺たちは同じクラスだった。
((…サボり過ぎて知らなかった。))
「ゔおぉいっ…、ディーノはどうしたぁ゛？」
「ディーノは休み。」
「…休みだぁ゛？」
「うん、なんか家庭教師が…、
来たみたい。」
「…家庭教師？」
「"リボーン" っていう有名なプロの
ヒットマンらしいよ。」
「…ソイツがテメェらの所に、
来てるのか？」
「うん。(コクっ」
「…ふーん。((…ついに英才教育か？)) 」
…その後、時間は過ぎ。
あっという間に放課後になった。
「…ゔおぉいっ、(人1)！」
「？」
「俺と勝負しろ。」
(人1)が慌ただしく帰り支度を
している時、
俺は一言そう言った。
だが…
「？…ごめん、ムリ。」
「なっ！？」
すぐ、拒否の言葉を(人1)は口にした。
「ゔぉおいいっ！！！！…そいつは、
どういうことだぁ゛！！」
「…私は、"ディーノとファミリーのため"
にしか剣は抜かない。」
「！！」
(人1)はそれだけ言うと、
…一人、教室を出て行った。
(( …ディーノとファミリーのため… ))
(( 俺もいつかは…。))
なんて、
柄にでもないことを…、
俺はふと考えていた。
「…待てよぉ゛？俺も誰か、強いヤツの
下に付けばアイツと…
闘えるんじゃねぇか？(ボソっ」
俺はそのことに気づく。
そして同時に、
「…そう言えば、近い内にどこかの屋敷で
パーティーがあるって…、
ディーノのヤツがぁ゛…？」
前にディーノから言われた言葉を俺は
思い出したのだった。
「…行ってみっかぁ゛(ニヤっ」
俺はそこに強いヤツがいることを
…"微かに"願っては、
一人でパーティーに行くことを決めた。
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作者名：威代 | 作成日時：2016年7月11日 21時
