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｢やばっ、時間ねぇ｣
さっき来た宮田からのラインで
急いで髪をセットし直したりと
家を走りまくる俺。
俊もうすぐ着くよー
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いつもよりフォーマルな格好の俺が鏡に映る。
この全身鏡は、Aと一緒に買ったもの。
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あの日から約1年。
もう、世間では、、
�� この間 �瓩覆鵑童世錣覆い鵑世茲諭�
Aが俺のために
ご飯を作って待ってくれてた頃。
Aが作る時に参考にしてた
手書きのレシピは、あの時と同じ位置で
…まだ冷蔵庫に貼ったまんま。
なんとなく、まだ外せてなくて。
もちろん捨てる決心さえもついてない。
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でも、まだこんな俺だけど。
…誇れることが1つだけ。
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Aにはあの日から
会ってないし、連絡も取っていない。
…1度も。
それは、別れを惜しんだ最後の瞬間。
｢愛してたよ｣
そう、Aが
___最初で最後に言ってくれたから。
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そして、秋晴れがテレビを賑わす今日。
中島さんとAの結婚式が行われる。
紅葉が日本を染め始めた季節。
俺らが多忙な夏を越えて、
マネジャーの中島さんも休みを取れる日に
式を挙げることにしたから、
メンバーが全員参加出来ることになった。
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作者名：れんり。
| 作成日時：2019年3月3日 14時
