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いくらAが違う人を愛してたって…
俺も愛してくれてるならそれでいいんだ。
自分でも呆れるくらいそう思ってる。
Aを寝室に残して出来たばかりの料理を盛り付ける。
前回はAがやってくれたから、今日は俺がって、
張り切って前日からちょくちょく用意しちゃってたものを少しニヤケながら準備。
Aの�猗爿瓩�出張したり
遠出の時だけ許されるこの行為。
哀しい…？
いや、ちゃんと幸せも温かさもある。
それじゃ、虚しい？
…。
罪悪感は？
…。
彼女とこんな関係になる前…
今から10年くらい前になるかな…？
高校1年の時、
俺らは普通のカップルだった。
知る人ぞ知るアイドルだった俺を、Aはもちろん知らなかった。
大人の世界でもがいて生きていた俺は変に大人びてて。
アイドルだと告白したあの日からAはずっと
｢私は等身大のたーくんを、愛すよ？｣
いい続けてくれた。
太輔って名前はファンの子も沢山呼んでくれるからって
Aは俺の事をたーくんと呼んだ。
�� たーくん �瓩覆鵑�
そう言ってたのは後にも先にもAだけ。
今はたまに出るたーくん呼びが愛おしいんだけど
そんなAとは大学に入る頃に別れた。
お互いのために。
もう再会しないと思ってた。俺にとっての大切な1ページ。
未練も全くと言っていいほど無かった。
それくらい円満な終わり方。
なのに…
デビューして少したっていた
グループの打ち上げの日。
夏なのにその日はわりかし涼しかったあの日。
俺はAに再会した…。
俺の…
マネージャーの恋人として。
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作者名：れんり。
| 作成日時：2019年3月3日 14時
