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そんな私に気づいたのか、
彼は私の頬に手を添えて「ごめん」って。
…それは何のごめん?
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声を荒らげた彼と今の彼、
そのギャップについ、
「…太輔、やっぱり今日なんかあったんでしょ?」
口走ってしまう。
そんな私の質問に
彼は少し考える顔をして
f「ここきて」
太輔の足の間をトントンと叩く
素直に隣から間へ移動すれば
後ろから抱きしめられて
f「__A、俺ね?」
優しい声で私に話しかけてくる。
「うん」
f「重いよ、…。」
「うっそ!ごめん」
彼の膝の上には…
乗ってないはずだけど、、
重いって言われたから
とっさにどけようとすると
腰に回っている手が強くなって
f「__違う、よ、
俺の気持ち…。」
小さく呟いた。
「え、、
_____気持ち?」
f「A、俺の目見てさ、
たーくんも変じゃんって言ったでしょ?
今日、誰も気づかなかったのに。」
「う、ん」
f「昨日、泣いた。」
「ど、して?」
f「…昨日、記念日だったんでしょ?」
「…星哉が?」
f「そ、
中島さん、嬉しそうに
Aのこと話してたよ?
ふふっ、分かってるはずなんだけどなぁ
俺って…こんなに重かったんだね」
「太輔…。」
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作者名:れんり。 | 作成日時:2019年3月3日 14時