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苦くて、幸せで、残酷に美しい日から1日明けて。
いつものごとく、星哉は朝早くから仕事へ。
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太輔との約束の時間まであと2時間。
太輔の仕事が終わってから会う約束をしてるから、もう既に外では日が沈み始めてる。
「冬って、日が沈むのはやいよなぁ。。
……寂し。」
カーテンに手をかければ真新しい宝石が左手に光っていて。
幸せ、苦しさ、罪悪
一気に押し寄せる。
f「ねぇ、A…?俺のソロ曲は聞かないでね?」
「ん?なんで〜?」
f「だって、、さ?
そう、…恥ずかしいじゃん?笑」
何故かふと、だいぶ前に言われたことを思い出した。
…確かその日は私の誕生日の日で、星哉が仕事で、休みだった太輔が祝ってくれた日。
形に残るものはダメだからって、アロマキャンドルをくれて。
一緒にあのキャンドルに灯した火が
夕焼けに照らされた指輪の輝きに似ていたからなのかな…?
なーんて、ちょっと黄昏てみてる。
ってか、ちょっと待って!
恥ずかしいだけなら聞きたいんだけど!何律儀に守っちゃってんの?私!
「どこだっけなぁ、」
太輔から貰った作品の数々の中から、
最新だと思われるLIVE DVDを引っ張りだして
一緒に見てた時、飛ばして見せてくれなかった太輔のソロを探す。
「…あった!」
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作者名:れんり。 | 作成日時:2019年3月3日 14時