目を覚ますなら君とがいい。

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Ki side


藤ヶ谷が眠りについてから一週間がたった。


起きる気配がしなくて怖くなった。



メンバーも家にきてまだ起きないねと言って帰る日が続いた。



俺自身、全然寝れなくなってみんなに心配されていた。



でも、藤ヶ谷が目覚めた時に起きていたいんだ。




横尾さんに病院に連行されてお医者さんから睡眠薬を飲むように言われた。




メンバーの誰かが毎日、薬を飲んだか確認するようになった。







藤ヶ谷は二週間たっても起きなかった。




薬は増える一方でどうしたらいいかわからなかった。




「なぁ、起きてくれよ。お前が寝てると俺が寝られないんだ。」


藤ヶ谷の手を握りながら呟いた。





「一緒に寝ようよ。抱きまくらにしていいから。隣でぎゅーってするから。ぽんぽんしてやるからさ。」



そういい終えると涙が溢れてきた。



「藤ヶ谷は…夢の…中で…俺と…はなし…たり…わらいあ…ったりしてる…かもしんないけど………俺は…できないん…だよ……。」


泣きながら藤ヶ谷に言った。




泣きつかれた俺は藤ヶ谷に寄りかかって寝ていた。

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