甘党の総統さんは、ケーキ店の店員さんに恋した様で。【wrwrd】【軍パロ】

4.明日も来るよ。 ページ5

タルトを包んで、ホッと一息。







やっぱり諦められなくて、また総統様を見る！







総統様は、もうショートケーキは食べ終わっていて、後はアップルパイを食べるだけだった。







アップルパイに添えたバニラアイスを一生懸命フォークに乗っけて、パイ生地と一緒に口の中へ。







ほら、やっぱり。







総統様の顔がへにゃあと笑う。







赤い瞳が細められて、口角が上がって。







幸せを噛み締めるようなあの笑顔。







あれを見るのが、私の楽しみかもしれない。







なんか…気持ち悪いかもしれないけど。









gr「ご馳走様。美味かったよ。」

「良かったです！」







食べ残しが無い綺麗なお皿を返して貰いながら、私はフルーツタルトの箱を手渡す。







gr「ありがとう。…また明日、来るよ。」

「本当ですか！？」

gr「嗚呼。」

「ご来店、楽しみに待ってますね！」







ふふふ、と微笑んだ。







胸が高鳴る様な、そんな感覚がする。







総統様は微笑んで、箱を大事に抱えて帰って行った。








「明日も…来るよ…って…！…来てくださるんだ…。」







単純に嬉しくて。







胸の高鳴りを抑え、私はその日も店を閉めた。







胸の高鳴りは、『恋』と言うことを、彼女はまだ知らない。

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