1.最後の文化祭ですが ページ2
「…はい、と言うことで文化祭の出店を…。」
途端に教室がやいのやいの、と騒がしくなる。
『何が良いかなー！？』
『ここは食べもんやないの？』
『焼きそば？焼きそばなんかな！？』
「静かにお願いしますー。」
声を掛けても、騒ぎ出した彼らは止まらない。
少し小さなため息を吐くと、先生の声が響いた。
ni「はーい、静かにしろよ？…委員長、続き頼むわ。」
「はい。…4人から6人程のグループを作り、そのグループでひとつの出店を出すのが今年のルールとなりました。…その中で…。」
何故、委員長と先生の一声ではここまで違うのか…。これが大人というものなのか…。
椅子に腰掛けてクラスの皆を見ている仁井先生。
少し無気力そうな瞳で、クイッと眼鏡を押し上げているけど、この人も教師なんだな。
そんな事を頭に浮かべながら、つらつら…と文化祭のルールを黒板に書いていく。
「では、このルールの中でお願いします。…次のホームルームまでにグループを決めておいてください。」
『はーい。』
期待に満ち溢れた声が響き渡った。
それを聞きながら1人グシャリｯ！と文化祭のチラシを握りつぶす。
どっかのめんどくさーい先生のおかげで私はぼっちですよ、出店も出来ないんですよ、あ"ぁ…！！
灰島、よろしくー！と言って、そのまま去っていった面倒臭い生活指導の先生を恨みながら、またため息を吐く。
優等生なんて、なりたくなかったな。
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ネル(プロフ) - うり太郎さん» ふふふ、この作品を発掘してくださりありがとうございます！！ 帰って来るまで気長に待つしか無いのは少し寂しい様な気もしますねぇ… (2021年9月14日 22時) (
レス) id: 6f532853c0 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - あ、ヤバい･････････尊い(真顔)何でもっと早くこの作品を見つけられなかったんだ･･･ｯッ!!兄さん、早く帰ってきてぇｯ!! (2021年9月7日 22時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 羚丹さん» ひゃ、嬉しいです…！！！ (2021年3月24日 16時) (レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - tunaさん» (蘇生) てぇてぇ2人をお楽しみくださった様でなによりです…！！ (2021年3月24日 16時) (レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
羚丹(プロフ) - ひぇ…好き…… (2021年3月21日 3時) (レス) id: bbc1f73d37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年4月7日 15時
