8.おいでや、コッチに ページ9
rb「笑ってくれたな!」
ほわり、と両手で頰が包まれる。
rb「笑う言うたのに…約束破ったな?」
「え、言いましたっけ?」
rb「言った!昼休みに!」
そういえば言ったかも。
rb「笑えー…!!」
「いひゃいへふ…ほほへへんはひ…。」(痛いです…桃瀬先輩…。)
rb「あ、ごめんな。」
むにむにと頬を引っ張っていた手を離し、先輩は再度微笑んだ。
rb「行こうで!」
「はーい。」
廊下を機嫌よく歩き出した彼についていく。
rb「あ、野球部や…!!」
「ん…あ、本当ですね。」
窓の外を覗いて、2人で野球部を見下ろした。
「そういえば桃瀬先輩は何部なんですか?」
rb「俺は柔道部やよ〜。幼稚園からやってたし。」
「ほぉ…!!」
知らなかったな…。
てっきりパソコンとかそっち系の部かと思ってた…けど。
rb「Aさんは何部なん?」
「私は調理部ですよ。…あんまり参加出来てないんですけどね。」
配達に店番、妹の面倒見て…宿題やって…夕飯作って…とやらなくてはいけないから。
入った意味無いです…と苦笑すると、桃瀬先輩は不思議そうに呟いた。
rb「柔道来る?」
「はい!?」
やったことも無いのに出来るわけないだろう…!?と慌てて言うと、桃瀬先輩はカラカラ笑った。
rb「ちゃうちゃう。マネの方。…ほとんど部員がやってるから人手不足なんよ…。此処の学園の女子ってサッカー部と野球部とバレー部にバスケ部?のマネが多いから…。」
ええよーいつでも来てやーとにこにこ微笑む彼。
柔道部は早く終わる事が多いらしい。あんまりイベントも無いし、大会は個人で、という方針だとか。
「行きます。」
思わず答えていた。
行けない調理部より、必要としてくれてる柔道部の方が断然良い気がしたの。
rb「待ってるで。」
彼も此方を見下ろし、ニイッと微笑んだ。
9.優しくて、可愛くて、笑顔の可愛い→←7.パァッと星のように
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ネル(プロフ) - 暇人さんさん» ひゃ、ありがとうございます!好きです(直球) (2020年11月23日 18時) (レス) id: cbb9918bd0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人さん - 好きだっっ!!!(直球) (2020年11月18日 2時) (レス) id: 9e59c5682d (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - 露亞さん» アオハルです…!! (2020年6月20日 10時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
露亞(プロフ) - 青春……!! (2020年6月20日 6時) (レス) id: 5fe7b44b45 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - フォルドさん» 憧れます笑。 青春、来ると良いですね…!!私にも来て欲しいです……… 笑笑 (2020年4月13日 14時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネル | 作成日時:2020年3月27日 10時