20.花のように ページ22
kn「泣くなや…。」
「うん…。」
点滴が刺さっている腕で私の涙を拭うシマ兄。
kn「泣き虫やなぁ…。お前は昔っから本当に。」
「うん…。」
カラカラと笑った。
kn「A。俺な。」
「うん？」
kn「さっき言ったこと覚えとる？」
「うん。」
コクコクと頷くと、シマ兄も満足げに頷く。
「あのね、シマ兄。」
kn「何や？」
私を水色の瞳が見つめた。
「私は…。」
kn「おん。」
「…私はシマ兄が好きだよ。大好きだよ。」
ふふ、と微笑む。
シマ兄のふわふわの金髪を撫でてみた。
kn「A。」
ポンポンと頭を撫で返される。
kn「俺、元気になったらいっぱい抱きしめてやるから、今はこれで勘弁してや。」
「うん。…絶対に元気になってね。」
こく、と頷いて笑うシマ兄。
エリ「Aちゃん。コネシマさん。ちょっといーい？」
「「？」」
エリ「コネシマさんは、まず医務室で体調確認してください。Aちゃん。あの…頼んだ…モノを。」
「了解。」
私はシマ兄に手を振ると、厨房に急いだ。
土鍋を持って、今度は医務室に急ぐ。
ドアを開けようとしていると、丁度エリちゃんが医務室から出てきた。
エリ「あ…！！…うん、出てるから。」
「ありがと。」
おいしょ、とまた持ち上げてシマ兄の前に土鍋を置く。
kn「しゃけ…。」
「元気になる？」
kn「おん！！」
シマ兄が「あ。」と口を開いた。
ふっ、と笑ってしゃけの雑炊を冷まして口に入れる。
kn「おん…美味。」
「良かった！」
幼馴染のお兄さんは口をモグモグと動かして、ニカッと笑って。
幼馴染の女の子はそんなお兄さんを見つめて、花のように微笑んだ。
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ネル(プロフ) - カンナさん» 彼等にとっての恋なのでしょう、きっと…汗 ええ、キャンパスは画家さんの描いたものです笑 このシリーズ、実は全部繋がってるんですよ…ふふふ。 (2020年9月24日 14時) (
レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
カンナ - これは…恋なのか？兄弟愛なのか？まぁどっちにしろ最高ですね！あと、関係ないんですけど、1話で鬱先生が持ってたキャンバスってもしかして…画家さんの話と繋がってたり…？ (2020年9月24日 14時) (レス) id: 37b1abc4a3 (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - ロアさん» レス遅れてすみません…！！ 本当ですか…！？そう言っていただけると、此方としては嬉しいです…！！いえいえ、此方こそコメントありがとうございます…！！ (2020年3月30日 12時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - いや、涙線後ちょっとで崩壊するところだったんですけど！今超絶涙目なんですけど！ありがとうございます！素晴らしい作品作っていただいて！ (2020年3月30日 11時) (レス) id: 91551d500d (このIDを非表示/違反報告)
ネル(プロフ) - みぃさん» シリアスは初挑戦でして…何の感情も湧かなかったらどうしよ…と思っていたので、そう言ってくださると此方からすると嬉しいです…！！ コメント、ありがとうございました！！ (2020年3月11日 18時) (レス) id: 138836bbb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネル
| 作成日時：2020年3月8日 0時
