無個性137 ページ44
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おばさんと初めてあった時のことはよく覚えている。
両親の葬式。そこでも涙を流さない私を、周りの人間は親不孝者だの気持ち悪いだのと、私が幼かったのを良い事に、目の前で憎らしそうに言い捨てていた。
悲しくないわけないだろ。幼さ故に、両親が死んだことに頭が追い付いていなかったのだ。
何もわからなかった私は、涙を必死に抑えていた母方の祖父に話しかけた。
「ねえじいじ。パパとママはどこ？」
そう聞くと祖父は今にも私を絞め殺しそうな顔で私をギンッ、と睨んだ。
その顔はいつも甘やかしてくれる祖父ではなかった。拳を握っているのを周りの人に止められながら、私に向かって大声で怒鳴り散らした。
「お前のせいで！お前のせいで薬子は死んだんだぞ！っ、この悪魔が！」
普段からは想像出来ない祖父の態度に、私は怖くなって思わずその場から逃げようと走った。
外に出て行く宛もなく近くのベンチで座っていると、一人の二十代前半の女性に声を掛けられた。
「あなたが、Aちゃんね。私はママの妹なの。これから、あなたの家族になるのよ」
その人は葬式には似つかわしくない派手なワンピースを着ていて、正直、葬式舐めてんのかと思った。
でも握られた手は暖かくて、初めて会ったはずなのにお母さんの匂いがして、安心して着いて行ったのだ。
ーーこれが叔母さんとの初めての出会いだった。
そういえば両親が死んで叔母さんに引き取られるまでの間、私はどこで何をしていたのだろう。その記憶だけが、すっぽりと抜け落ちている。
血が飛散していて、警察入り浸っている家にはとても住めたものじゃなかったのに。
一体、何を。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ラッキーアイテム
革ベルト
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携帯持ってるけどやり方が知らん - あ、もうこれ轟さん落ちみたいな話じゃないですか。私嬉しいです(^∀^) (2017年6月15日 21時) (
レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
Riptoon./ @雪村ヒロト(プロフ) - この作品、好きです！！！応援しています！！ (2017年5月15日 15時) (レス) id: 5d2ebc4a3d (このIDを非表示/違反報告)
*akatuki* - あ すいません。嘘です！更新頑張ってください！いつも面白いです。 (2017年5月10日 21時) (レス) id: 64ad3c02d8 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2017年5月8日 17時) (レス) id: 69121b3f55 (このIDを非表示/違反報告)
ゲームしない系ヲタク - 続きが気になります。 (2017年5月7日 19時) (レス) id: 527e2febb7 (このIDを非表示/違反報告)
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