無個性135 ページ42
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「なあ、これなんかどうだ？」
先程買った大きな花束を抱えた焦凍に問い掛けられる。焦凍が手にぶら下げてるのは雪の結晶の形をしたネックレスだ。とても綺麗で電灯に反射して輝いている。
とてもいいが、
『尖ってるの危なくねえか？刺さったら痛てえだろうし』
ああそうだな、と焦凍はネックレスを棚に戻す。
「これはなんだ？」
『それは...バレッタだな。髪の毛止めるヤツだ』
焦凍が再び手にしたのは銀色で触れたら溶けてしまいそうな氷に似たバレッタだった。お母さんを想像したのか焦凍は柔らかい表情を浮かべる。
「これがいい...んだが、どう思う？」
自信なさそうにバレッタをこちらに向ける。会ったことがないはずの焦凍のお母さんの喜んだ顔が不思議と想像できた。
『うん、いいと思う。きっと似合うよ』
「...そうか」
そのままレジに向かいお会計を済ませる。ここの店はラッピングなんてしてないのだが、焦凍のイケメン顔のせいかオマケでバレッタは可愛い包装紙に包まれていた。
『っと、次はお世話になってる人へのプレゼントか。どんなものが好みとかわかるか？』
「...すまん、全然知らねえんだ」
少し悲しそうな顔をした焦凍に謝られる。
「でも、Aがいいって思ったやつがあったら言ってほしい」
私の好みなんか関係ねえのにな、と思いながらも頷く。
何をプレゼントするかもまとまらずただぐるぐると店をまわっていると不意に一つのものが目に入った。
『...あ、』
パキッとした橙色で縁取られた向日葵のネックレス。何故だかわからないがそれから目を離せなかった。そんな私を不思議に思ったのか、焦凍が話し掛ける。
「それがいいのか？」
違う、と否定しようとしたがその前に焦凍にネックレスをレジまで持って行かれてしまう。
「これください」
「はい、かしこまりました」
どんどんと進んでいく会計を止めさせることは出来るはずがなく代金を支払い終わった焦凍が、ネックレスの入っている小さな紙袋を持って近付いてくる。
そしてネックレスを取り出して私の首に回し
「うん、似合ってる」
かちり、と私の首に嵌められた。
『え、これ、私のじゃ...』
「お前のだ」
満足気な焦凍の顔が目の前に迫る。
そして整った口元が一言。
「いつもありがとう、A」
その笑顔がいつかの両親と重なる。
『...ありがとう』
本当に。心の底から嬉しかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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携帯持ってるけどやり方が知らん - あ、もうこれ轟さん落ちみたいな話じゃないですか。私嬉しいです(^∀^) (2017年6月15日 21時) (
レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
Riptoon./ @雪村ヒロト(プロフ) - この作品、好きです！！！応援しています！！ (2017年5月15日 15時) (レス) id: 5d2ebc4a3d (このIDを非表示/違反報告)
*akatuki* - あ すいません。嘘です！更新頑張ってください！いつも面白いです。 (2017年5月10日 21時) (レス) id: 64ad3c02d8 (このIDを非表示/違反報告)
海 - 面白かったです！更新頑張ってください！ (2017年5月8日 17時) (レス) id: 69121b3f55 (このIDを非表示/違反報告)
ゲームしない系ヲタク - 続きが気になります。 (2017年5月7日 19時) (レス) id: 527e2febb7 (このIDを非表示/違反報告)
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