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無個性45 ページ46





子供が癇癪をおこしたような顔で、こちらを睨め付ける。なにかする気か。

『...!...ぁ、ッ、く!』

不穏な動きをする死柄木に気を取られていると、背後にいた怪人が両手で首を締めて来た。だめだこれ、折れる。

『....く、っそ...う"ぁッ』

体を捩っても後ろの巨体はビクともしない。相澤の声もどんどん遠のいていく。

だめだ、気をしっかり持て。
じゃないと
じゃ、ないと


ーーじゃ、ない、と





「やめろ、脳無」

『ぁ、.....は』

死柄木の一声で、脳無と呼ばれた怪人はすんなりと手を離した。

圧迫感から解放され、気道が大きく冷たい空気を吸い込む。それに体がびっくりしたようで、かはっと乾燥した咳が少し喉から込み上げる。

不覚にも敵に助けられてしまった。そう思い、しゃがみこんだまま死柄木を見上げると薄く微笑んでいた。


「こいつは、俺が殺す」

ぞわっ、と背筋が凍った。久しぶりに感じる、狂った殺気。圧倒的な恐怖の前では、成す術なし。

「死柄木弔」

頭からずどんと私を押さえ付けるような殺気に動けなくなっていると、ズズズと空間からありもしない霧が出て来た。ワープゲートだ。

それに気付き死柄木は背後に意識を移した。


「黒霧、13号は殺ったのか」

「行動不能には出来たものの、散らし損ねた生徒がおりまして」


ーー一名逃げられました。

その言葉に不満を持ったのか「ワープゲートじゃなかったら粉々にしてた」などと悍ましい言葉を吐いて、撤収だなんだ。

隙を見て3人を抱え、逃げようかと身構えると死柄木の手が伸びて来た。


「顔面粉々にして、平和の象徴としての矜持をへし折ってやろう!」

『っは!?』

鼻先に指が触れる。


『...あ、れ?』

一向に塵になる気配がないと思えば、死柄木が狂気に満ちた笑顔で、私ではない一点を見つめて口を開いた。


「本っ当かっこいいぜ、イレイザーヘッド」

次に、脳無によって相澤の顔面は地面に押し付けられる。


残るは、絶対的な死。

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まっちょヒーロー(プロフ) - んさん» 読み進めて頂ければ後々説明があるのですが、ヒロインは<特別推薦>という設定で、筆記は免除の代わりに実技はみんなと同じように受ける試験の仕組みになっております。わかりにくくて申し訳ございません。 (2021年7月11日 4時) (レス) id: bd2b404748 (このIDを非表示/違反報告)
- ヒロイン推薦なんですよね?何でデクたちと同じ日に会場にいるんですか? (2021年3月22日 21時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - すいません!YouTubeから来たライカという者ですが、この作品、毎日見てるんですけど、全然飽きませんね!その文才をちょっとください! (2017年7月21日 22時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
まっちょヒーロー(プロフ) - 黒虎さん» ありがとうございます!載せさせてもらいます! (2017年6月16日 6時) (レス) id: 9de6d60241 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - まっちょヒーローさん» 大丈夫です! (2017年6月16日 1時) (レス) id: 71962d5520 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒーローまっちょ | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2016年6月24日 17時

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