無個性15 ページ16
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後から来た出久とお茶子ちゃんと仲良く談笑していると、それを割く様に芋虫のような寝袋がにょきっと現れた。教室中の空気はシンと静まり返る。
「はい静かになるまで8秒かかりました。
時間は有限、君達は合理性に欠くね」
唖然としてるみんなをよそに、袋の中から出て来たくたびれた人は「よろしくね」と可愛らしい自己紹介までして下さった。
どうやら一年間お世話になる先生らしい。
元来じっと話を聞けない性分のため、ぼーっとしているとなぜかみんなぞろぞろと教室から出ていっている。
『ごめん、今から何すんの？』
隣の車くんに聞けば、もんのすごい嫌そうな顔をして小さな声でグラウンドに集合するということを教えてくれた。
なんか無愛想だな。とっつきにくいっつーか、いや別にとっつきたいわけじゃねえけど。
「Aちゃん、一緒に行きましょ」
『あ、梅雨ちゃん。行く行く』
＊＊
「「個性把握テストぉぉ！？」」
先生のいきなりのテスト宣言に、周りからは困惑した声が聞こえてくる。ざわざわ、ざわざわとリアルカイジ。
爆豪を見れば爆豪もさっぱりな様子。爆豪が分からないんだったら私にもわからない。諦めよう。
騒めいている中、先生は静かに口を開いた。
「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは先生側もまた然り。
ソフトボール投げ、立ち幅とび、50ｍ走持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。中学の頃からやってるだろ？
ーー個性禁止の体力テスト」
要するに個性を使って体力するということらしい。
「爆豪、佐藤。中学の時ソフトボール投げ何mだった」
相澤先生は、丁度側にいた私達に声を掛けた。
「67m」
『...61m』
後ろからは「あの女子ゴリラかよ」と聞こえて来た。あのぶとう頭だなよし後でシメよう。
「じゃあ“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ何してもいいよ。ーー思いっきりな」
まずは爆豪。球に爆風を乗せて勢いをつける。
「死ねえっ！」
『死ねとは...？』
記録は705.2m。
そして次は私。増力草を飲み込み準備万端。円の中に入った。そして右腕を弓道の弦のように後ろに引き、そして右足が地面を蹴ると同時に思いきり投げ放つ。
『...ふんっ！』
先生のスマホに表示された数字は680.3m。
まあまあこんなものか。とりあえず勝ったような顔をしてくる爆豪がうぜえ！
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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まっちょヒーロー(プロフ) - んさん» 読み進めて頂ければ後々説明があるのですが、ヒロインは<特別推薦>という設定で、筆記は免除の代わりに実技はみんなと同じように受ける試験の仕組みになっております。わかりにくくて申し訳ございません。 (2021年7月11日 4時) (
レス) id: bd2b404748 (このIDを非表示/違反報告)
ん - ヒロイン推薦なんですよね？何でデクたちと同じ日に会場にいるんですか？ (2021年3月22日 21時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ(プロフ) - すいません！YouTubeから来たライカという者ですが、この作品、毎日見てるんですけど、全然飽きませんね！その文才をちょっとください！ (2017年7月21日 22時) (レス) id: 5fc3e44d27 (このIDを非表示/違反報告)
まっちょヒーロー(プロフ) - 黒虎さん» ありがとうございます！載せさせてもらいます！ (2017年6月16日 6時) (レス) id: 9de6d60241 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - まっちょヒーローさん» 大丈夫です！ (2017年6月16日 1時) (レス) id: 71962d5520 (このIDを非表示/違反報告)
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