続き… ページ11
裕翔side
ｶﾁｬｯ、ｷｭｯ
食べ終わったお皿を、やまが洗って、俺が拭いてる。
俺が片付けるって言ったら、危ないからだめっていわれて(笑)拭く係なんだ〜
「なんか、新婚生活みたい！」
「ふふ…」
ふつうのやまは、ツンデレで、テンションも俺ほど高くない。
でも………
今日のテンションは、いつもと違う気がする
元気が無いっていうか、寂しそうっていうか？
なにがあったか、聞いてもいいのかな…？
いつも、やまは俺の相談にのってくれる。
俺じゃ頼りにならないかもしれないけど、
俺がやまを助けられるくらいの人にならなきゃいけない。
「なにか考えてるの…？？」
色々考えてたら、手が止まっていたみたい。
「ね！やま？なんかやなことあった？？」
「ん？…………んーん、ないよ？」
「ほんと…………？やま元気…？？」
「うん、元気だよ？
強いて言えば、仕事がいっぱいあって疲れてるかなー(笑)」
「そうだよねー、忙しいよねぇ……」
「まあ、ありがたいことだけどねっ」
「うん…だね」
そう、今のやまは他のメンバーと比べ物にならないくらい忙しくしてる。
いつもの仕事に加えて、ドラマ、映画が続いて。
ドラマや映画は、撮影だけじゃ終わらない。
番宣も、雑誌の取材もある。
ツアーや、シングルの制作、新しいダンスを次から次へと覚えるのは、俺たちの基礎の仕事。
それだけでも、充分すぎるほど忙しいのに…
「やま、いつも頑張ってくれてありがとう。」
後ろからやまを腕で包んだ。
「？ どしたの急に(笑)」
「グループのために、いつも全力で頑張ってるでしょ？」
「だからありがとうって？？」
「ん、、」
「俺は、、俺ができることを、してるだけ。
もちろん、グループのために、ファンに喜んでもらうために、全力でやってるつもり。
でも、それは、あたりまえのことだよ。
だって、頑張ってるの俺だけじゃないじゃん。
裕翔だって、頑張ってる。
それに、俺が頑張りすぎて、疲れたときだって、裕翔が支えてくれるじゃん？？
大好きな仕事を楽しくやって、それを裕翔が支えてくれて。こんな幸せなことってないよ！」
やまからサラサラと紡がれる言葉。
心でしゃべっているのは、聞いていればわかる。
「はぁぁぁぁ…もう…そんなかっこいいこと言わないでよ……泣いちゃう……」
「泣かないで笑笑」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mizuiro | 作成日時：2020年1月27日 19時
