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24 _ disappear ページ3

「ほら、俺がゾムの代わりをする。

早くこっちへおいで。

何も考えず、ただ俺に愛されれば生きられる。

そして、俺を愛してくれればハッピーエンドだ。な?」




いつまで経っても手を握らない私に更にグルッペンは子供をあやす様に言う。




「……あぁ。」





私は意味もなく小さく声を上げる。


私の目にはもう何も映さなかった。

私の世界は白黒に染まった。彼がいなくなったらただのモノクロに過ぎないのだから。


私の世界はもうない。




私が愛していた君も、もういない。



そうだ。



ならせめて、何もかも壊したコイツに復讐でもしようではないか。


私はゆっくり右手をグルッペンの方へ差し出した。




「…!

やっと分かってくれたか!」




私はグルッペンの左手を握った。そしたら彼はまるで幼い子供のように笑った。

でも、求めているのは彼の手ではない。

ゾムの手だ。





「それじゃあ、行こうか。

もう俺とAの暮らす場所はもう決めてあるんだな。ここよりもっと広くて、もっと楽しい素敵な部屋だ。」




グルッペンは私と手を繋いだままくるり後ろを向いて歩き出した。

それを見計らって、繋いでいない方の左手でグルッペンが持っていた銃を取る。

そして思いっきり強く手を振り払った。



「!?」




突然のことでグルッペンは対応出来ず、銃を取り、手も離せた。

そして、グルッペンではなく、私の頭に銃を突きつける。




「何をして…!」



「来ないで!来たら死ぬよ!!」




グルッペンがこちらに来ようとするが、私は静止の声を放つ。

そのまま私はジリジリと後退していった。

25 _ game over?→←23 _ very gross



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しらす - めっちゃ感動しました!!ありがとうございます (2019年4月27日 23時) (レス) id: 3e07d4634e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 素晴らしい作品を。。ありがとうございました。。。 (2019年3月24日 21時) (レス) id: 0b596b15a5 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ|˙??˙))(プロフ) - 感動しましたっ…! (2019年3月18日 20時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好き過ぎて辛い、なんかもう…お幸せにヽ(;▽;)ノ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - う、うわぁぁぁぁぁあん!!!泣 か、感動しましったっ!!!面白かったですーー!!!二人共お幸せにっ~~!!!!グルさんもいい人と会えますようにっ!!!……いやもうこれ、とんちが女になってグルさんととんちと愛し合えばよくね??gr「やめろ」tn「やめて」あっはい…さーせん (2019年1月27日 19時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月17日 23時

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