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25 _ game over? ページ4

「…ねぇ、今どんな気持ち?

すごく嬉しいはずだよね。やっと最愛の人を手に入れられると思ったから。


でもね、あなたは間違っている。その行動全てが。

もしも好意のない人からの異常な愛を向けられたら?

私はとてつもなく嫌悪感や恐怖を感じるんだけど。少なくとも拒絶はする。


それがもし自分がそんな立場だったらどうする?
それで、その人に最愛の人を殺されたらどうする?

そしてその人に無理矢理愛を受け入れさせ、愛し愛されようとしていたらどう思う?


私はこの行為に吐き気がする。


だからこそ、例え私はあなたに屈したとしても絶対あなたを死ぬまで恨み、妬み、殺したいと願う。


私は私の最愛の人を殺したあなたが大嫌い。


今すぐにでも、殺したい程。」





私は吐き捨てる様に喋る。

グルッペンはそのまま押し黙った。私の言ったことは正しかったのだろう。

そして、いつの間にかふふ、と声を出していた。どうやらいつの間にか薄ら笑いを浮かべていたようだ。私もとうとう狂ってしまったのだろうか。

いや、今はもうどうでもいいや。

考えを放棄し、ただただひとつの目的のために喋った。





「でも、殺したとしても全然復讐にも何にもならない。一瞬の痛みだけで済むんだから。

じゃあ、どうすればお前を1番悲しませて、記憶に残らせることが出来るのだろう。



答えは1つしか出なかった。」



「…っ!

おい、待て!」



グルッペンはその言葉で私が次に何をするか察したみたいでこちらに走ってくる。

残念、もう遅い。



バァン、と銃を打った。



【絶対に、前と同じことは繰り返しちゃダメだよ。】



どこかで、誰かがそう言った意味が分かった。

そっか、私はまた同じことをしてしまうということを分かって___



だがその後来た想像を絶するような痛さで私は考えるのを中断した。




痛みの中、最後にグルッペンが絶望した表情を見て、





「ざまぁみろ。」




そう言ってやった。

かすかな声だったが、聞こえているといいな。

そして、後悔しろ。そう思いながら私は死んだ。

___gr.→←24 _ disappear



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しらす - めっちゃ感動しました!!ありがとうございます (2019年4月27日 23時) (レス) id: 3e07d4634e (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - 素晴らしい作品を。。ありがとうございました。。。 (2019年3月24日 21時) (レス) id: 0b596b15a5 (このIDを非表示/違反報告)
アルバ|˙??˙))(プロフ) - 感動しましたっ…! (2019年3月18日 20時) (レス) id: c177f1386f (このIDを非表示/違反報告)
薙(nagi) - 好き過ぎて辛い、なんかもう…お幸せにヽ(;▽;)ノ (2019年3月15日 22時) (レス) id: 43e3ad1e0e (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - う、うわぁぁぁぁぁあん!!!泣 か、感動しましったっ!!!面白かったですーー!!!二人共お幸せにっ~~!!!!グルさんもいい人と会えますようにっ!!!……いやもうこれ、とんちが女になってグルさんととんちと愛し合えばよくね??gr「やめろ」tn「やめて」あっはい…さーせん (2019年1月27日 19時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凛桜ぽん | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月17日 23時

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