続き ページ8
「いった！」
彼から数メートル離れた時。まるで何かにぶつかった様に体の動きが止まると共に激痛が走った。
思わずしゃがみこむ。そしてまた手を伸ばしてその存在を確認した。まだ奥にも白い空間は続いているはずなのにそこにはまるで透明な壁があるかの様に進めなくなっていた。
「な、にこれ。」
ガラスの様に反射している訳ではない。本当に透明なのだ。こんな技術があるとは思えない。じゃあ何なんだ。
…夢か。
考えた結果、その結論にしか辿り着かなかった。
よりにもよって同僚のゾムとこんな夢を見るなんて余程私は疲れているのだろう。五連勤したからなのだろうか。
その時、丁度肩を叩かれた。
「Aちゃ〜ん？」
「…あ、ゾムさーん。こんにちは。」
忘れてた。彼のすねを蹴ってしまっていたのも、彼から逃げていたのも。
彼はニヒルな笑いを浮かべてこちらを見る。これはきっと悪い事を考えている笑いだ。
「さっきはどうも。」
「す、すんません。」
そう言って素早く逃げようとしたらいわゆる壁ドンされた。透明だからエア壁ドンみたいに見えるけど。
「ほ、ほんとにキスとか嫌じゃないですか。ね、ね？ゾムだって嫌でしょ？」
「嫌ちゃうわ。」
「…え、」
ゾムはそう言ってむくれる。
何で。その言葉を発する前に顎を無理矢理上げられて彼の顔が目いっぱいに広がった。キスされてる、というのを認識するのにさほど時間はかからなかった。
温かい唇、彼の少し赤くなった顔。それがさほど悪くないなと感じる自分がなんだか恥ずかしくて、無理矢理されたというのに嫌な気が起こらなくて。
だから両手で彼の顔を私から離した。
「……な、何すんの。」
漸く発せられたのはその一言。でもそれは思ったよりもか細い声で。もう訳が分からなくて俯いた。
【おめでとうございます。】
最初と同じ機械じみた声が聞こえた瞬間目の前が急に暗くなった。
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凛桜ぽん(プロフ) - ラヴァルト・ティアマットさん» お返事が遅くなりすみません。了解です！少々お待ちください…。 (2019年3月3日 22時) (
レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァルト・ティアマット(プロフ) - あ。(e/mさんの尊さに息を引き取る音)(続きをリクエストしたいですお願いします) (2019年3月2日 20時) (レス) id: 02311fe25d (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - しあ。さん» 9.9になる前に7.7の時期がありまして…。よく分かってないんですよ今のところ…今は何も無いみたいですね、ありがとうございます。 (2018年12月9日 23時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 私の表記だと9.9/10(46票)と表示されています、なんらかの不具合でしょうかね？ (2018年12月9日 23時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - しあ。さん» すみません、誤字です。直させていただきました。いつも読んでいただいて幸いです！大好きなて勿体ないです…ありがとうございます…。 (2018年12月1日 20時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
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