続き ページ30
勢い良く与えられた自室に入り、鍵を勢い良く閉める。そのまま重力に従い座り込み、下を向き我慢していた液体を瞳から流した。きっと私はこのまま彼に愛されないまま、言葉通り泡となって死ぬのだ。
「人間が俺らを愛してくれへんの、よぉわかったやろ？」
誰もいないはずの自室に聞き覚えのある声が響く。確か、トントンの声。ゆっくりと顔を上げるとやはり彼の姿。何故ここに。何故人間に。そんな疑問も思いつかない程私は憔悴していた。彼はニコリと笑顔を見せ、何も無い空間からポンと剣を出現させた。
「この剣を使ってあいつを殺せば、君は人魚に戻れる。逆に使わんかったら君は泡になって死ぬ。
あいつが憎い？あいつが好き？あいつが私を選んでくれない？
なら殺せばええやん。自分が手に入らんのんなら消せばええ。」
突然の出来事で追いついていない心がその言葉によりどくんと波打つ。
そして、胸の中にあるどす黒い感情の正体に気付いた。…私が悪いんじゃない。王子が悪いのだ。
自分の思い通りにいかないのならば死んでしまえ。
この選択が間違っているのは分かっている。分かっているけど止められない。どす黒い感情がそれを許してくれない。そう、仕方ない。
「これで俺のもんよな？」
怪しく光る剣を手に取った瞬間、彼がそう呟いたのを聞こえないフリをした。
__
少し前にTwitterにあげたもの
丸々してもらった - all→←泡となって消える前に - gr tn
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凛桜ぽん(プロフ) - ラヴァルト・ティアマットさん» お返事が遅くなりすみません。了解です！少々お待ちください…。 (2019年3月3日 22時) (
レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァルト・ティアマット(プロフ) - あ。(e/mさんの尊さに息を引き取る音)(続きをリクエストしたいですお願いします) (2019年3月2日 20時) (レス) id: 02311fe25d (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - しあ。さん» 9.9になる前に7.7の時期がありまして…。よく分かってないんですよ今のところ…今は何も無いみたいですね、ありがとうございます。 (2018年12月9日 23時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 私の表記だと9.9/10(46票)と表示されています、なんらかの不具合でしょうかね？ (2018年12月9日 23時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - しあ。さん» すみません、誤字です。直させていただきました。いつも読んでいただいて幸いです！大好きなて勿体ないです…ありがとうございます…。 (2018年12月1日 20時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
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