続き ページ14
他にも沢山言いたい事はあったのに、今のロボロさんに言ってもきっと何も届かないだろう。
今の私には何もできることがなくて、ただただ黙って俯く。
「俺の方よりトントン、トントン、トントン。全部トントン。俺が話しかけてもトントンの方をずっと向いとる。俺は出会った瞬間一目惚れしたのに。不公平やんな？」
「不公平、だなんてそんな事ない。」
両者の意見があってこそのお付き合いだ。私だってトントンに彼女がいるなら大人しく引き下がるだろう。多少の傷は抱えるが。
こんな、自分の思いだけを優先した事なんて正しいはずがない。
ロボロさんの手が下を向いている私の顎に触れ、無理矢理上に向かせ顔を近付けた。
「ここまで連れてきたんやから、絶対逃がさへんで。」
彼の顔が更に近付く。
次の瞬間私は反射的に左へと向いた。その瞬間左頬に感じる温かさ。
キスされた。
気持ち悪い。貫かれる様な心の痛み。自然と溢れ出しそうになる涙。誰にもされた事がない、なんて言えない。そしたら彼の機嫌がもっと良くなるから。
「さいってい。」
「それはこっちのセリフや。
口にしようとしたのになんで横向くん？」
吐き捨てる様に呟くと、あちらも機嫌が悪くなったのか今度は乱暴に私の顎を持っていき、横を向かないようにさっきよりも強い力で押さえつける。
何をするか分かっている状態で抵抗しない方がおかしいだろう。
「いや、いや、いや、」
必死に動かそうと踏ん張る。椅子をガタガタと鳴らす。椅子は固定するが揺れはするから多少はどうにかなって欲しいと願った。
「嫌やないやろ？」
なぁ、と言って私との距離を軽々とゼロにするロボロさん。
奪われた。そんな感覚だけは唇にはっきりと残った。
ほろり、と今までためにためていた涙を流す。トントンと、したかったのに。ロボロさんはそんな私を見てやっと絶望した、と嬉しそうに眺めていた。
逃げる方法も、逃れる方法もない。ただただ私はこの先ロボロさんというルートを無理矢理歩かされる。
それが嫌で嫌でたまらない。でも、そのルートから外れることも許されない。
彼がまた近付いてくる。次は何を奪われるのだろう。
あぁ、やっぱり殺しの方が何倍もマシだった。
彼に聞こえない様にそう呟き、これから待ち受ける事に目を背け静かにまた涙を1滴流した。
＿＿＿＿
いつか続きを書くかもしれないし書かないかもしれない
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凛桜ぽん(プロフ) - ラヴァルト・ティアマットさん» お返事が遅くなりすみません。了解です！少々お待ちください…。 (2019年3月3日 22時) (
レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
ラヴァルト・ティアマット(プロフ) - あ。(e/mさんの尊さに息を引き取る音)(続きをリクエストしたいですお願いします) (2019年3月2日 20時) (レス) id: 02311fe25d (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - しあ。さん» 9.9になる前に7.7の時期がありまして…。よく分かってないんですよ今のところ…今は何も無いみたいですね、ありがとうございます。 (2018年12月9日 23時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
しあ。(プロフ) - 私の表記だと9.9/10(46票)と表示されています、なんらかの不具合でしょうかね？ (2018年12月9日 23時) (レス) id: 3344a8c17f (このIDを非表示/違反報告)
凛桜ぽん(プロフ) - しあ。さん» すみません、誤字です。直させていただきました。いつも読んでいただいて幸いです！大好きなて勿体ないです…ありがとうございます…。 (2018年12月1日 20時) (レス) id: 8b759a8a6d (このIDを非表示/違反報告)
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