45曲目 提燈 ページ45
「何で今年も同率なんだよーこのっこのハムめっ」
「それはこっちの台詞やなぁうらさん？」
そこから始まる今度は謎の突っつき合いの攻防。
ちゃんと話を聞いてみると、四人の中で勝った一人が私に告白をするという何故か勝った人が罰ゲームを受けているみたいな特別ルールがあったらしい。
二人は同率も予想して台詞を決めてたそう。
本当仲良し、というか同率が前提だったのではと少し思うけれど、「あっ、おま変なとこ触んな！」ちょ、うるさいです周りの迷惑です変な声出さないでください。
「あ、Aちゃん。こんばんは」
私自身ドン引きしたその声を聴き、周りの目を気にしてきょろきょろしていると聞こえてくる、女性の声。
この声は、とそちらを向くと、そこには可愛らしい浴衣に身を包んだ小野寺ちゃん。
と、彼女に負けず劣らずの美少年が立っていた。
「こんばんは、小野寺ちゃん。
…そちらは？弟さんですか？」
美少年を指しそう言うと、小野寺ちゃんは顔を赤らめ口籠る。
…まさか。
「えっと…か、彼氏です」
ヤッパリカ。
その言葉に彼氏さんも少し頬を赤らめ照れている。
夜でもよく目立つ綺麗な白髪では、俯いてもその赤らみは消えず、余程シャイらしい。
どうも、と一言言うと、行こう、と小野寺ちゃんの手を引いて人の波の中に消えていってしまった。
「…なぁうらたさん、あれ」
「言うな坂田。俺達は何も見てない」
知り合いだったのだろうか、四人も彼らをじーっと見ていた。
行動を再開しようとすると、坂田さんがお面屋さんや！と言い、それに志麻さんも、ほんまや凛ちゃんのお面あらへんかな、と便乗し、二人でうらたさんを巻き添えにしそちらに向かって行く。
つまり、センラさんと私が二人だけ取り残された。
「あそこの人があまり通らないところで、三人、待ちましょうか」
私は屋台が無く、人の通りが少ない場所を指した。
せやね、と同意を示してくれ、そこに移動すると、一面の提燈の灯りが私達を迎え入れる。
「綺麗ですね」
「そうやね」
提燈を見ていた目を、ふとセンラさんの方に向けてみると、センラさんは私を見ていた。
提燈の灯りに照らされた彼の顔は、少しだけ赤くなっているような気がした。
…私の顔も、赤くなっているのだろうか。
それは、提燈のせいなのでしょうか。
やり場に困った目を提燈に戻すと、センラさんが肩をとんとん、と叩いてくる。
「射的、やろか」
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あおい ��(プロフ) - 占ツクやり始めたときむっちゃこの小説ハマってました！再会できた…！！ (2020年7月19日 16時) (
レス) id: 119598e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 通りすがり鳥さん» ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!ミスでした、ありがとうございます！こっそり直しておきますねw私は愛してま（殴 (2019年3月6日 15時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり鳥 - あの、32ページの夢主さんが勝ったところスマブラになってます(小声。 わざとでしたらすみません。 好きです。(突然の告白 (2019年3月5日 16時) (レス) id: 86c8c9bd63 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - ゆっさん＠志麻リスさん» おいでませ志麻リスさん！！私は志麻さんのた行が好きです！（一日で！ありがとうございます！甘い話にも気合いを入れて頑張ります！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
ゆっさん＠志麻リス - 志麻リスです!!!!!面白かったです!（甘い話が特に）1日で前編と後編一気に見ました！更新待ってます！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: 2296e0564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年11月2日 19時
