44曲目 夏祭り ページ44
来たる週末の夜。
私達は祭りに繰り出していた。
「にしてもよく似合っとるなー！
かわええでーA！」
「流石俺の娘「まーしぃの娘ちゃうわ」言い出したのAなんに…」
お披露目した浴衣は坂田さんと志麻さんも気に入ってくれたようで一安心。
五人で祭りを回る。
色々な屋台がある中、坂田さんが真っ先にりんご飴を買いに行く。
好きなのだろうか、笑顔で頬張るのを見守っていると、横から大きな声が飛んでくる。
「よっ！そこの色男沢山引き連れたお嬢さん、じゃがバターをお一つどうだい？バターおまけするよ！」
屋台のおじさんが私に向かって言ったらようだ。
すると、食べたい？と志麻さんが私を見て首を傾げる。
じゃがバターは普通に好きなので折角だからいただこう、と頷き返し、前に進む。
すると、後ろから手を掴まれる。
「志麻さん？どうしたんですか？」
「はぐれないように、な。ほら、俺、お父さんやし」
そう頬をかく志麻さんはお父さんとは言い難い程に照れた顔をしていたが、黙ってそうですね、と言い、また歩き出す。
「最近お父さんって言うの気に入ってますね？」
「気に入ったというか…あぁ、まぁ、そやな。気に入っとるわ」
「あ！何まーしぃAと手繋いでんだよ、離せ！」
「その空いた手で俺と手繋ぎましょうね？」
「センラには渡さへん！Aと手繋ぐんは俺や！」
ちょ、周りの目が痛いのでやめてください。
そんなこんなで屋台でお腹を満たし回っていると、ゲームの屋台が多い地帯に差し掛かる。
「お、あったなヨーヨー釣り」
うらたさんがぷかぷか浮かぶ水風船を指差し言うと、他三人が、おおお！と声をあげる。
何でも、毎年誰が一番多く取れるか競っているらしい。
そして一昨年からうらたさんと坂田さんが同率一位で競っているとのこと。
「やるぞぉぉぉおめぇらぁぁぁぁあ！」
坂田さんの声でまさかの四人で同時に釣り出す。
屋台のおじさんにタダでいいよと言われたので、私も混ざり釣る。
「あー俺切れたーっ！」
「俺もや、志麻君。でも、あの二人はまだ続いとるようやな」
最初に切れて、取れた一個を貰いながら二人の方を見ると、既に四個の水風船を釣っていたようで。
運命の五個目を二人が同時に持ち上げたところで、釣具が限界を迎える。
すると、二人が立ち上がってこっちを向いた。
「「俺の名は、さかたぬき。お前に恋するものだ」」
ん？
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あおい ��(プロフ) - 占ツクやり始めたときむっちゃこの小説ハマってました！再会できた…！！ (2020年7月19日 16時) (
レス) id: 119598e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 通りすがり鳥さん» ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!ミスでした、ありがとうございます！こっそり直しておきますねw私は愛してま（殴 (2019年3月6日 15時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり鳥 - あの、32ページの夢主さんが勝ったところスマブラになってます(小声。 わざとでしたらすみません。 好きです。(突然の告白 (2019年3月5日 16時) (レス) id: 86c8c9bd63 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - ゆっさん＠志麻リスさん» おいでませ志麻リスさん！！私は志麻さんのた行が好きです！（一日で！ありがとうございます！甘い話にも気合いを入れて頑張ります！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
ゆっさん＠志麻リス - 志麻リスです!!!!!面白かったです!（甘い話が特に）1日で前編と後編一気に見ました！更新待ってます！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: 2296e0564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年11月2日 19時
