34曲目 再発 ページ34
「ほら、私は志麻さんのものです、てゆうてみ？」
右にいる志麻さんに、ぐいっと手首を引っ張られ、顎に手を添えられる。
否、その手は添えているというよりも私の口を開けさせようとしていた。
「言わんでええでA。代わりに、行動で俺のものやゆうこと示そうな？」
坂田さんに後ろから抱きつかれ、志麻さんが掴んでいる反対の私の手に自らの手を絡める。
所謂恋人繋ぎというやつである。
さて、どうしたものか。
両者一歩も引かず、勝者は決まらなさそうだ。
しかし、坂田さんの僕モード、自分に自信が持てず、様々な物に対し恐怖心を募らせてしまうことを知っていると、自然と坂田さんの方に目が行ってしまう。
たとえ、志麻さんが目の前にいても。
「っ…
はぁ、仕方にゃい、今日はこのくらいにしてやるにゃ」
え、と私と坂田さんが立ち上がる志麻さんを呆然と見つめていると、はよ立て坂田ー、にゃん、と坂田さんにのみ立つことを促した。
「え、志麻君？」
「パピコ、買いに行くで。あ、行くにゃん」
「あ。そういえば」
どうやら、私のパピコを買ってきてくれるらしい。
さすがにカチューシャはあんまりだろう、という情けをかけた為、シェアハウス外では夕食前でもカチューシャを外すことをありにした。
二人がパピコを買いに行っている間に、ぽすん、と志麻さんのベッドに頭だけを乗せる。
考えていることは二つ。
一つは坂田さんのこと。
あれ以来、彼の僕を聞いていないが、今もまだ、心の内では自信が持てない彼がいるのだろうか。
側に居る、と言っても…私にもっとできることはないだろうか。
もう一つは志麻さんのこと。
最後に立ち上がったとき、あの時の顔は何処か寂しげというか、何かを察したような顔をしていた、気がする。察する、とすれば坂田さんのそれについての何かだろうか。
うらたさんが言うには、メンバーは坂田さんの事情を全員知ってるらしい。
その上で、彼のそれは治らない。
志麻さんは、あの時何を思って、あんな顔をしたんだろう。
答えの出ないことで悩み続け、私はそう時間が経たないうちに、眠りについていた。
「Aー？…寝とるわ、これ」
「何か俺この状況デジャブ感じんねんけど。
まぁええわ、もう夕飯できるみたいやから、さかたん、A起こしたらリビングな」
「え？あ、おう。
…なぁ、志麻君？
なん、だよ。それ」
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あおい ��(プロフ) - 占ツクやり始めたときむっちゃこの小説ハマってました！再会できた…！！ (2020年7月19日 16時) (
レス) id: 119598e8b4 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - 通りすがり鳥さん» ( ﾟдﾟ)ﾊｯ!ミスでした、ありがとうございます！こっそり直しておきますねw私は愛してま（殴 (2019年3月6日 15時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり鳥 - あの、32ページの夢主さんが勝ったところスマブラになってます(小声。 わざとでしたらすみません。 好きです。(突然の告白 (2019年3月5日 16時) (レス) id: 86c8c9bd63 (このIDを非表示/違反報告)
羽飛(プロフ) - ゆっさん＠志麻リスさん» おいでませ志麻リスさん！！私は志麻さんのた行が好きです！（一日で！ありがとうございます！甘い話にも気合いを入れて頑張ります！ (2018年11月30日 22時) (レス) id: 56a129691b (このIDを非表示/違反報告)
ゆっさん＠志麻リス - 志麻リスです!!!!!面白かったです!（甘い話が特に）1日で前編と後編一気に見ました！更新待ってます！ (2018年11月29日 18時) (レス) id: 2296e0564f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：羽飛 | 作成日時：2018年11月2日 19時
