ノルウェー・ドラゴンのノーバート02 ページ40
ドラコに大人しく連れられると、着いた場所は入学式の日にしか来ることがなかった船乗り場だった。
そこには長いベンチがあるものの人ひとり誰もおらず、聞こえるのは湖の水面の音だけ…。
「どうしてここに…？」
「癒しが欲しいと言っていただろ。ここには人も滅多に来ないし、騒がしさもない」
最近のお気に入りの場だ。と少し寂しそうに言ったドラコに、セレナは言おうか言うまいか悩み口をパクパクと開けた。
「何だ、言いたいことがあるなら言えばいいだろ？」
フンッと不貞腐れたのかそっぽを向くドラコに、じゃあ…とここ最近思っていたことを遠慮がちに尋ねた。
「最近誰とも一緒にいてないよね…。それって私のせいだったりするの？」
「自意識過剰だな。そんなんじゃない。…ただ、僕は君の言っていた『個人的に友達になる』って言うのがどういう事なのか考えた結果だ」
それは結局私のせいなんじゃ…。俯くセレナにドラコは問答無用に手刀を頭に落とした。
「痛い！何するの！？」
「言ったろ。僕は君と『個人的』に友達になりたいんだ。確かに《マルフォイ》の名は誰にとっても魅力的で、欲しくなるだろう。僕は父上たちの栄光もあって、その恩恵を受けてる。
だったら《マルフォイ》を無くした僕は…？そう思った途端に、僕は少し…
これでいいだろ。と吐き捨てるように言ったドラコは、誰にも言えない秘密を話せたからか、少しスッキリしたような面持ちだった。
そんなドラコにセレナは嬉しく微笑んだ。
自分と出会って、放った言葉で、スリザリンの根源である《純血主義》について真摯に向き合ってくれる人がいること...。
それは果てしなく遠い道のりだが、
...その一歩が今、目の前にいる。
「ありがとう、ドラコ。何か元気出たわ！」
「おい、僕が悩んでいるのに酷いだろ」
「んふふ、ごめんなさい。そうね...でも、それなら解決する方法はあるわよ」
ニッコリと微笑んだセレナに、ドラコは少し身震いをした。
嫌な予感がする...。
「私たちと一緒に...」
「絶対嫌だ!!」
セレナの言葉に被せるようにドラコは叫んだ。
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レン(プロフ) - pecoさん» pecoさん、コメントありがとうございます！夢主ちゃんには暗躍してもらって笑この長年続く因縁に決着つけて頂きますので、これからも夢主共々この作品をよろしくお願いします (2022年11月21日 20時) (
レス) id: 38d4befbfc (このIDを非表示/違反報告)
peco(プロフ) - マルフォイ可愛いくて大好きです！夢主ちゃんにはぜひスリザリンとの溝脇を埋めて欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2022年11月21日 19時) (レス) @page40 id: 513ec929f7 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - チーズバーガーをチーズぬきで！？さん» コメントありがとうございます(*^^*)更新遅めですが、楽しんで頂けたらと思います！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月13日 21時) (レス) id: b7c954aa2e (このIDを非表示/違反報告)
チーズバーガーをチーズぬきで！？ - セブルスが親だったら確かに厳しく育てられそうなイメージがあります。あっ、最近見始めました。ハリー大好きなので、ハリー落ち嬉しいです！今後の展開、ワクワクします(*^O^*) (2022年10月13日 18時) (レス) id: 658ba4281a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レン | 作成日時：2022年9月4日 21時
